【ドバイ=久門武史】 イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの衝突で、パレスチナ自治区ガザにある国連運営の学校が24日、砲撃を受け子供を含む15人以上が死亡したことについて国連の潘基文事務総長は「強く非難する」との声明を発表した。即時停戦を重ねて訴えた。
ヨルダン川西岸では24日夜、イスラエル軍によるガザでの軍事作戦に抗議する大規模デモが発生した。イスラエル兵が鎮圧のため発砲、3人のデモ参加者が死亡した。パレスチナ当局者の話としてロイター通信が伝えた。
デモ参加者は1万人以上との情報がある。衝突はヨルダン川西岸のラマラとエルサレムの間で起き、約100人が負傷した。
イスラエル側には、ガザを支配するイスラム原理主義組織「ハマス」のロケット弾が学校に着弾したとの見方がある。
イスラエルが軍事作戦を始めた8日以降のガザの死者は760人を超えた。中東訪問中のケリー米国務長官は24日、エジプトでイスラエルとハマスの停戦に向けた調整を継続。潘氏も再びカイロに入り協議に加わった。ただ進展の兆しは乏しく、AFP通信によるとケリー氏は「まだやるべき作業がある」と語った。
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