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【スポーツ】

修徳が東京決戦制し初優勝

2014年7月25日 紙面から

金鷲旗大会で初優勝し、父・直也さん(右)から祝福を受ける小川雄勢(佐藤桂一撮影)

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◇柔道 金鷲旗全国高校大会<最終日>

 高校柔道の金鷲旗大会最終日は24日、マリンメッセ福岡で男子4回戦以降を行い、10年ぶりに東京勢同士が争った決勝は修徳が国士舘を大将戦で制して初優勝した。3位は大成(愛知)と天理(奈良)。試合は勝ち抜きの5人制団体戦で行われ、修徳はバルセロナ五輪銀メダリストでプロレスラーの小川直也(46)の長男小川雄勢(3年)が国士舘・吉良儀城(3年)との大将戦で優勢勝ちし、参加343校の頂点に立った。3月の全国高校選手権を制している修徳は、8月上旬の高校総体で団体3冠に挑む。

 動き回る相手の一瞬の隙をとらえ、小川は135キロの体重を生かした得意の払い巻き込みで有効を奪った。このポイントが初優勝を引き寄せたが、観客席の大歓声をよそに小川の表情はほとんど緩まなかった。

 「楽しんでやれました。決勝は大将同士でやれればいいと思っていた」と小川。中堅までの3人の活躍で、大将の小川は準々決勝で初登場。準決勝の大成戦は小川が連続一本勝ちして逆転で決勝進出を決め、この時ばかりは派手なガッツポーズを繰り出した。

 国士舘には負けられない理由があった。東京に2枠ある6月の高校総体団体戦予選の決勝で1−4で完敗。小川が一矢を報いたものの、全国高校選手権2冠(団体、個人)に輝いた自信を打ち砕かれた。「もう一回やり直そうと思ってここまで来た」。厳しい稽古を自身に課す中、来春の卒業後は父と同じ明大へ進学して2020年東京五輪を目指す決意も固めた。

 観客席から見守り続けた父は「持ってるよね。春の優勝はまぐれかと思ったけれど、抜き勝負での優勝だから認めざるを得ない」と、東京・八王子高時代に16強が最高だった自身を超える長男の活躍にすっかり脱帽した。体格もアップして身長190センチ台に乗った。10日後の高校総体で団体戦、個人戦100キロ超級の総なめに挑む。 (武藤康弘)

 

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