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【プロ野球】

星野監督が2カ月ぶり復帰

2014年7月25日 紙面から

青空の下、現場復帰を果たしチーム練習に合流する楽天・星野監督=コボスタ宮城で(会津智海撮影)

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 胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症と椎間板ヘルニアの手術を受けて休養していた楽天の星野仙一監督(67)が24日、コボスタ宮城でのチームの全体練習に合流した。

 闘将が帰ってきた。両脚で大地を踏み、軽快に歩く。リハビリで使用していたつえは必要ない。休養に入った5月下旬以来となる「77」のユニホーム。「今日は練習だぞ。なんだよ、こんなにたくさんいて」。カメラの放列の中、約2カ月ぶりにグラウンドの空気に触れた指揮官は、少しだけ恥ずかしそうな笑みを浮かべた。

 野球人生最大の危機を乗り越えた。「もう痛みはない。(休養前とは)月とスッポンや」。術後1週間は激痛に苦しんだが、リハビリ期間も「必ず後半戦から戻る」と自らを奮い立たせた。

 練習前、クラブハウスには選手、スタッフが集合した。「久しぶり! 7、8割はテレビで見ていた。良いのも悪いのもあったけど、悪いのばかりだったな。でも、オレはまだ巻き返せると思っている」。体重は7キロ落ちて82キロ。それでも、闘将の姿とともに、熱い空気も戻ってきた。

 チームは苦しい戦いを続けている。佐藤、大久保両監督代行の40試合で、借金は8から14に膨らんだ。「選手は目の前のプレーを一生懸命やればいい。一気に借金は減らないんだから。でも、相当頑張らないといけないな」

 25日の日本ハム戦(コボスタ宮城)で60日ぶりのタクトを握る。「プレッシャーがかかるよ。日本シリーズの前日みたいだ」。それでも、おどけるような口調に喜びをにじませた。「チームが浮上してこそ、完全復活なんだ」。残り58試合の反攻を誓い、燃える男は戦いに戻る。(井上学)

 

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