日本サッカー協会は24日、日本代表の新監督にメキシコ人のハビエル・アギーレ氏(55)が就任することで合意したと発表した。2018年ロシアW杯に向けタクトを託すが、一体どんな人物なのか。昨季まで指揮していたエスパニョール(スペイン)を担当したスペイン紙「ムンド・デポルティボ」のマリア・カルメン・スアレス記者が指揮官の“正体”を明かした。
――どんなサッカースタイルか
スアレス記者(以下S):相手にプレスをかけていくサッカーを展開する。ディフェンスに重点を置き、カウンター攻撃を狙うサッカー。まずは守備を固めていくことから始めると思う。
――どんなフォーメーションになるか
S:彼の特徴のひとつは、対戦相手によって布陣を変えること。これはエスパニョールだけではなくて、どこのチームでもやってきたことです。エスパニョールだったら、4―2―3―1でプレーすることもあれば3―5―2でやることもあった。対戦相手によって変えて、布陣にはこだわりません。
――好みの選手のタイプは
S:スタメンを固定化しない人。選手はアギーレに選ばれるために、何よりやる気を見せることが大事。練習に積極的に参加して、競争力のある選手を好みます。ちょっとくらい体調が悪くても、やる気があることが見せられれば試合に出してもらえる。逆に調子が良い選手でも練習での態度が良くないと思えば、平気でベンチに座らせる。そこにちゅうちょはない監督ですね。
――コミュニケーションを取るタイプか
S:選手との会話を大事にする人。回りくどい言い方はしない。正直に話すし、ずばずばと言う。でも冗談も大好きだし、とてもフレンドリーな性格。日本では彼のスペイン語は通じないけど、通訳は付くだろうし、アギーレは表現力の豊かな人だからチームを率いる際に、問題になることはないと思います。
――メディア対応は
S:記者会見ではいくらでも答えてくれるけど、一歩ピッチを離れたら、インタビューなども一切受け付けない。サッカーとプライベートを完全に切り離すタイプ。とても家庭的で、仕事を離れたら外出する時はたいてい奥さん(シルビア夫人)が一緒。映画を見たり、お芝居に行ったり…。とてもアクティビティーな人だから、日本でも仕事以外の時間はエンターテインメントを楽しむと思いますよ。