©GAINAX・中島かずき/アニプレックス・KDE-J・テレビ東京・電通

伝統工芸で天元突破！

富山県高岡市の若手職人チームが大人気アニメーション「天元突破グレンラガン」とコラボレーション。持てる伝統技術を駆使し、五月人形兜飾りを制作しました。

　日本一の鋳物生産地である富山県高岡市をベースとして伝統工芸に従事するアニメ・ゲームが大好きな若手職人達による制作チーム「高オタクラフト実行委員会」が、大人気アニメ「天元突破グレンラガン」をモチーフにした五月人形兜飾りを制作しております。
この度、監修中ではありますがワンダーフェスティバル２０１４夏にて展示発表いたします。
真鍮製でロストワックス製法、研磨、彫金、美術塗装、鉄漿（おはぐろ）着色、高岡銅器の技術に加え、螺鈿細工（高岡漆器）や木彫による原型制作（井波彫刻）など職人の技を結集した製品になっております。

職人の技を用いた究極のハンドメイド

　兜飾りはエポキシ樹脂・ワックス・蜜蝋・真鍮などを材料に原型を作成しております。ロストワックス製法により真鍮製に鋳物し、ショットブラスト・バフ研磨などにより仕上げを行いました。溶接・ネジ加工により組立を行い、ラッカー塗装とメッキにより着色を行っております。前立て部分には青貝の貝殻を用いた加飾技法である螺鈿細工を施しました。

　刀飾りに見立てたドリルは井波彫刻の職人の手により木彫で原型制作を行いました。鑿（のみ）の跡を残した力強いタッチになっております。その原型を生型鋳造により真鍮製に鋳物し、仕上げております。

　ドリル持ち手部分は３Ｄプリンターにて出力したものに蜜蝋にて加飾した後、生形鋳造にて真鍮製に鋳物しました。伝統的な着色技法である鉄漿（おはぐろ）着色により表面を黒化させたのち、彫金にて加飾を施しました。

　背景板には彫金パネルを採用いたしました。主に仏具などに用いられる黒光色による塗装で、金属光沢を活かしたものになっております。キャラクターのモチーフは鏨（たがね）と金槌を用い、職人による手彫りで描かれております。

制作への想い

　自分たちの大好きな「天元突破グレンラガン」という作品を、自分たちの技術でプロダクト制作をおこなうとどのようなものが出来上がるのか、そんな興味からプロジェクトを進めてまいりました。
大好きな作品世界を自分たちの手で形にしたい。自分たちの技術がアニメ・漫画・ゲーム等のオタク文化の中でどのように受け入れられるのか試したい。そのような思いで制作いたしました。
どうぞ御愛好のほど、よろしくお願い申し上げます。