平和訴えオリジナル放送劇 3日に京都の劇団
京都放送劇団は8月3日午後2時から、京都市中京区のウィングス京都で平和をテーマにした朗読イベントを催す。太平洋戦争でトラウマを負ったお年寄りと、若い世代の交流を描いたオリジナル放送劇を上演する。
劇団は毎年8月に「あの日を忘れない~平和への祈りをこめて~」と題した公演を行ってきた。今年は詩人の谷川俊太郎さんらの詩を朗読するほか、団員の山口陽一さん(44)=右京区=の脚本を7人で演じる。
タイトルは「明日へ 2014年夏」。グループホームに勤める介護士が、入居するお年寄りの戦争体験を聞き、子どもに平和な世の中を残すために何ができるのか考え始めるというストーリー。
作中には介護士の同僚で、自衛隊員を目指す息子を持つ女性も登場する。息子は東日本大震災時に救助や炊き出しをする姿に憧れたという設定だ。だが、今や自衛隊員が戦闘に参加する可能性もあり、「武器を持つことについて、安易に考えないで」というメッセージを脚本に込めた。
代表の深田美知子さん(64)=右京区=は、放送劇の魅力は見る人が想像を膨らませることができる点だとし、「特に若い人に、戦争の問題を身近に感じてほしい」と話す。
入場無料。問い合わせは深田さんTEL075(464)0565。
【 2014年07月25日 11時14分 】