野々村元県議１８３４万円返還、取引持ち掛け「切手を買わなかったことに」

　兵庫県議会事務局は２４日、政務活動費の不自然な支出で辞職した野々村竜太郎元県議（４７）が当選した２０１１年度以降に受けとった政務費計１８３４万円の返還を確認したと明らかにした。議会事務局は今後、利息分約９０万円の支払いも求め、納入通知書を送付する。

　野々村氏は１３年度に１９５回の日帰り出張を繰り返すなど、不自然な政務費支出が指摘され、１１日に議員辞職。１８日早朝、野々村氏から「全額一括返納いたしました」とメールがあり、１７日付で振り込まれていたことがこの日、確認できた。

　一方、野々村氏が９日の議会事務局の聞き取り調査に対し「一刻も早く（問題が）収束するなら、うそにはなるが（出張先とする）城崎温泉などに行っていないとか、切手を買わなかったことにしても構わない」と持ち掛けていたことが分かった。

　事務局によると、“取引”は野々村氏から切り出されたが、事務局が「逆に問題になる。本当のことを言ってほしい」と突っぱねると、野々村氏は一転して「ちゃんと城崎には行っているし、切手も買っています」と答えた。さらに、１日の号泣会見については「すべきではなかったと思っている」と話したという。