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【名古屋場所】高安2敗守った、V争い残った!遠藤コールも圧倒

2014年7月25日6時2分  スポーツ報知
  • 遠藤(左)を寄り切りで破って2敗を守り、V争いに残った高安

 ◆大相撲名古屋場所12日目 ○高安(寄り切り)遠藤●(24日・愛知県体育館)

 西前頭11枚目・高安が2敗を死守し、優勝戦線に踏みとどまった。同5枚目・遠藤との平成生まれ同士の一番を寄り切って10勝目。この日、同部屋の元幕内で現在は幕下の隆の山が引退表明。切磋琢磨(せっさたくま)した同僚の引退にも花を添える白星になった。東横綱・白鵬は西大関・琴奨菊との1敗同士の対決を制して、再び単独トップに立った。2敗で横綱・鶴竜、琴奨菊と高安が追う。

 高安は同世代の星を破って2敗を守った。館内から「遠藤コール」が巻き起こる中での立ち合い。頭から当たり突っ張り合いとなり、相手得意の左差しを許した。高安は慌てることなく右上手を取って、冷静に寄り切って10勝目。9場所ぶりに白星を2ケタに乗せて賜杯への望みをつなげた24歳は「体も動きましたし、テンポ良く攻められました」とうなずいた。

 絶対に負けたくない相手だった。同じ1990年生まれ。高安は中学を卒業後15歳で入門し、「平成生まれ初」の新十両、新入幕、金星、三役を手にし、世代をリードしてきた。それが最近の数場所は、大卒で入門して飛ぶ鳥を落とす勢いで出世する遠藤に人気も番付も抜かれた。「やっぱりスター力士。会場も沸きますし、お客さんが見ているからつまらない相撲も取れない。迷わず正面からいきました」。今場所は3年ぶりに前頭2ケタに番付を下げた。「(同世代)全員が強く意識しているはず」と強いライバル心を燃やして土俵に立った。

 この日、同部屋の隆の山が引退を発表。入門してから9年間、ずっと背中を追いかけてきた兄弟子の引退に「勝負師で負けず嫌いな人だったから自分も熱くなって稽古ができた。やめていくのはさみしい気持ちもある。『お疲れ様でした』と一言言いたい」と感慨深そうに振り返った。これまでの恩返しに最高の結果、賜杯を手にしたいところだ。

 これまで多くを語らなかった優勝争いも「あと一番勝ったら少し意識してもいいのかなと思う」と頭の片隅に浮かび始めた。北の湖理事長も「強い。寄りが力強い」と絶賛。残りの3日間、西前頭11枚目から「平成生まれ初V」を虎視たんたんと狙う。(安藤 宏太)

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