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【社会】

福井の原爆展 施設が反原発パネル撤去 主催者の抗議で戻す

 福井県国際交流会館(福井市)で二十三日から始まったパネル展「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」で、反原発を題材にした一枚を会館側が撤去していたことが二十五日、分かった。主催団体の抗議を受け、会館側は一転、展示を認めた。

 パネル展は二十六日までで、新日本婦人の会福井支部が主催。原爆をテーマにしたパネル三十枚が展示されている。二十三日に「さようなら原発」と題したパネルが撤去された。

 反原発集会や東京電力福島第一原発の壊れた建屋の写真に「核兵器も原発も、人間とは共存できない」との文章が添えられている。

 会館を管理する県国際交流協会の藪田智成(ともしげ)専務理事は「原爆の悲惨さがテーマのパネル展だと理解していた。原発関連の展示は趣旨と異なると判断した」と理由を説明している。

 新日本婦人の会福井支部が県に抗議し、二十四日に展示が認められた。

 同支部の細川美鈴事務局長は「昨年は同じ内容の展示が認められていた。県は原発問題に神経質になっているのでは」と話している。

 

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