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政治
【外交文書公開】台湾に「尖閣」で主張抑制を要請 国連代表権問題での協力めぐり
2014.7.24 21:20
[外交]
台湾政府が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張し始めていた昭和46年5月、愛知揆一外相が台湾の外交当局者との会談で、尖閣をめぐる主張や世論の抑制を求め、台湾側は「努力したい」と応じていた。
台湾は当時、中国に国連の代表権(議席)を奪われる瀬戸際にあった。日本側には国連での協力と引き換えに尖閣問題の拡大を阻止し、台湾側には日本の支援を確実にしたい思惑があったとみられる。
46年5月8日付の極秘文書によると、愛知氏は前日7日に台湾の駐米大使らを外務省に迎え、国連問題を協議。愛知氏は台湾の国連議席維持に向け「緊密に協力していきたい」などと日本の支援方針を伝え、会談の最後にこう言い添えた。
「この際、尖閣列島のことは静かにしていただければ、日本の人々に刺激を与えない意味でありがたい」
台湾の駐米大使は「日本の支持」に謝意を示し、尖閣問題に関しては「われわれとしても“cool off”(沈静化)に持って行くよう努力したい」と約束した。台湾は中国とともに46年頃から尖閣の領有権主張を展開。米国で台湾系学生がデモを起こすなど騒ぎが広がっていた。
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