平成14年5月のトピックス
狂犬病予防集合注射       

 全国的に4月、5月は、狂犬病予防集合注射の時期である。

 狂犬病予防集合注射は、狂犬病予防法に基づいて、自治体が主体となって、公園や公民館などを会場にして、狂犬病のワクチンを接種するものである。

 時々「狂犬病は、発生がないので、打たなくていいのではないか?」と聞かれることがある。

 確かに、日本国内では、昭和31年に、犬で6頭、人で1人、発生してから、その後犬の狂犬病の発生はない。人では、外国で犬に咬まれて、日本に帰ってきて、発症した人がいるぐらいである。

 狂犬病は、感染すると、100パーセント死亡する恐ろしい伝染病である。 治療方法もない。世界中では、毎年、3万5千人から5万人が、狂犬病で死んでいるといわれている。

 日本のすぐ隣の韓国や中国では、狂犬病の発生がある。もし、何らかの要因で、日本に狂犬病が進入してきたら、狂牛病どころの騒ぎではなくなると思われる。
 日本国内の犬を免役しておくことは、もし、日本に入ってきた場合に、まん延を防止するために、重要なことなのである。