クチャラー    11/09/11

 クチャラーとは、食べ物を咀嚼(そしゃく)する際に咀嚼音を外部に漏らしながら食べる人のことを指す言葉 。
  クチャラーとは、物を食べる際の咀嚼音をあらわした擬音語『クチャクチャ』に、「○○する人」という意味にする英接尾辞『-er(この場合はラー)』を付けたもので、咀嚼音が周囲に聞こえてしまうような食べ方をする人を意味する。当初、そういった食べ方をする人をからかったり、冷やかす呼び名であったが、次第に汚い人、非常識な人といった非難・嫌悪の意を込めて使われるようになる。

 このクチャラーを今まで何人も目にしてきたが、共通して 見られるのは、「自己中心的性格」 である。だから指摘しても一向に直らない し、時には、逆ギレすることもある。小さいときから、親などに注意されているはずなのに、直っていない。 躾云々以前の問題で、生まれながらにして持ち合わせているものではないかと思う。

 クチャラーは、自己中心的な性格だから、自分がまわりの人にどれだけ迷惑をかけているか、わからないし、わかるすべも持たない。共通して言えることは、ひとつの事にのめり込む傾向にある。 そして、人の意見を聞かない。また、マイペースの傾向にある。
 実の親の葬儀の時に、「初盆は、配偶者の親戚の初盆があるから来られない」とずっと先のことなのに、唐突に言い出したり、自分だけ1万6千円もするホテルのシングルに泊まって、子供には安いおもちゃしか買い与えなかったり、、、
 常識が通用しにくい、、、。また、常人には理解しがたいことが多すぎる。

 最近、出くわしたクチャラーは、今までで一番すごかった。3メートル以上離れていても、クチャクチャいう音が聞こえてくるぐらいの、最高最大のクチャ音だった 。それを聞いた人は、「すごい、、、」、「あんなに大きな音は、初めて聞いた」、、、等驚きの表現ばかりであった。だから、自己中心的性格は、尋常ではなかった。
 かすかに聞こえるクチャ音ではなく、3メートル離れても、はっきりと聞こえるクチャ音だから、自分のクチャ音がどれだけ人に迷惑をかけているのかを全く気にしないのだから、行動もマイペースで、好き勝手にやっていた。
 自分が興味があることには、異常なくらい一生懸命になるが、関心のないことには、全くの無関心。 
 そして、自分が間違ったことをしても、絶対に認めぬ性格は、クチャラーそのもの。注意しても馬の耳に念仏。
 同じ場所で、昼食を食べていた人は、クチャ音で、食欲が減退したり、頭が痛くなったりしていた。クチャラーは、そういうことに、全く気付かないというか、全然気にしない。 ダイエットしたい人は、クチャラーと一緒に食事すると痩せられて、いいかもしれない。
 クチャラーの自己中心的性格の強さは、クチャ音の大きさに比例すると知った。自分だけエコーを見て、他の人が見る前に、片付けてしまう。自分だけ顕微鏡を見て、他の人が見る前に、試料を片付けてしまう。自分が欲しいものがあれば、会社の備品でも、黙って持ち帰ってしまう。クチャラーとは、一緒に仕事をしたくないですよね。

 自宅で食事するときに、食べ方を真似してみたけど、口を開きながら食べると食べ物を落としそうで難しかった 。あれだけ大きな音をたてながら、よくこぼさずに食べられるものだと、感心してしまった。

 口を閉じて嚙む、たったこれだけのことがどうして出来ないのだろう。