チラ見せ！「相手によって態度を変えない」～『人事部だけが知っているあなたの評価を上げる方法』より

2014-06-06 10:57:43
テーマ：出版

悪い評判は必ず、社長や人事部まで届く

「社長と上司を押さえておけば人事評価はOK」

かつて、こんなことを平気で言う人がいました。

たしかに、社長が人事権を握っているので、彼らに気に入られる態度をとることは大切です。

しかし、「まわりの評判」を無視すると、

思わぬしっぺ返しをくらうことがあります。

物流部門で課長を務めるHさんは、まさに「社長と上司だけ押さえておけばOK」というタイプ。

社長の前では、おべっかを使って、「イエスマン」を演じていたのですが、

社長の目の届かないところでは、まったくの別人でした。

部下や同僚には普通に接しているのですが、

下請け業者に対しては、発注者であることをいいことに横柄な態度を「とり、

言葉遣いも常に命令口調。

ちょっとでも気に入らないことがあると、怒鳴り声を上げる始末でした。

さらには、宅配便のドライバーや清掃員に対しても、

高慢で威圧的な態度で接していました。

こうした言動は、まわりの同僚が必ず見ています。

強い者にはへこへこし、弱い者には強気に出るHさんは、

同僚から「風見鶏」というあだ名をつけられていたのです。

こうした「評判」は、遅かれ早かれ、人事部や社長の耳にも届きます。

結果的に、悪い評判がきっかけとなり、

「あの人は信頼できない」と、
人事評価も下がってしまったのです。

番外編

こういうこともありました。

東京営業部の営業社員を２つのグループに分け、２人のリーダーを決めることになり、

社歴の長いAさんとBさんが候補にあがりました。

ある日のランチ時間、会社近くのレストランで壁を隔てた隣り席から話し声が。。

「社長と営業部長のご機嫌さえ取ってればちょろいものよ。
他はどうでもいいわよ。」

Aさんは、たばこをふかしながら同僚の営業社員数人に話していました。

いつもの感じの良いAさんとは全く違った顔で。。

Aさんがリーダー候補から落ちたことは言うまでもありません。