社労士オフィスなでしこ 代表 高野 美佳

―大変な経験だったのですね。そこからどうしたのですか。

 これまでの会社勤めの自分から離れて、何か違うことをしたいと思いました。それまでの経験を生かして、次の世代の人の役に立つようなことをしたいと思ったんです。

 自分自身、職場で辛い思いをして、最後は不本意な退職という思いも寄らない目に遭いました。胸のうちを相談して対処法を教えてくれる専門家が周囲にいれば…とそのとき何度思ったか知れません。暗闇でさまよう中で、灯りをかざして出口へと導いてくれる人がいればどれほど心強いか…。そこで思ったのです。自分がそうした役割を担う存在になりたい。自分がやるしかない! そう思いましたね。


―独立して社労士事務所を立ち上げようと考えたのですね。

 はい。私は社会保険労務士の資格を持っていて、人事経験が長いことから相談を受けることも多かったのです。社外の人と接する中で、多くの人たちがパワハラやセクハラ、退職強要などの労働問題に悩む中で、相談先がなく、路頭に迷い、泣き寝入りするしかない状況に陥っている現実を垣間見てきました。

 キャリアカウンセラー養成学校を修了し、セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント防止コンサルタントの資格も取得していた私は、自分の知識や経験を活かして、さまざまな仕事やキャリアの悩みを抱える人たちを支援したいといっそう強く思うようになりました。そして、「社労士オフィスなでしこ」を設立したのです。


―開業以来、どのような相談を受けてきましたか。実例を教えください。

 ある中小企業に入社した48歳の女性が、職場を突然解雇されて相談に訪れました。3ヵ月が試用期間だったのが、会社の雰囲気に合わないという理由で突然解雇されたというのです。聞くと、社内に強権的な先輩女子社員がいて、その人にいじめのような扱いを受け、理不尽な状態で会社から首を切られたという話でした。

 しかし、会社側は解雇ではないと言い張り、合意退職であることを認めるようその女性に脅迫まがいの圧力をかけてくるというのです。私はそのやり取りを録音して証拠にするようアドバイスし、会社に内容証明郵便を送って正当性を訴えるよう対策を講じていきました。まだ折衝は続いていますが、女性には決して諦めないよう背中を押し続けています。

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プロフィール

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お名前
高野 美佳
お名前(ふりがな)
たかの みか
出身
愛媛県
血液型
B型
趣味
ミュージカル鑑賞、ファッション
家族
夫、娘、息子、チワワ
好きな食べ物
キッシュ、チョコレート、寿司
座右の銘
信念に従って生きる
好きな歌(曲)
「時代」「命の別名」「糸」
好きな俳優
山口祐一郎、浦井健治、山崎育三郎
好きな映画
「レ・ミゼラブル」
好きなミュージシャン
中島みゆき
休日の過ごし方
犬とゴロゴロしながら読書
好きなお花
ブルーローズ、クリスマスローズ
好きな漢字一文字
出身校
早稲田大学
飼ってるペット
チワワ