社労士オフィスなでしこ 代表 高野 美佳

セクハラやパワハラに代表される職場でのハラスメント、また不当解雇や退職強要といった理不尽な状況の中で会社を去らねばならない人…。そうした職場でのトラブルは一向に減る気配がない。特に企業社会においてまだまだ弱い立場にあるといえる女性の場合、その悩みは深刻である。自ら会社組織の激しい荒波にもまれた経験のある高野代表は、そうした相談者の気持ちがわかる女性社労士。キャリア支援に力を発揮するキャリアカウンセラーとしても活躍する社労士オフィスなでしこの高野代表に話を聞いた。


―事業内容を教えてください。

 社会保険労務士事務所として、セクハラやパワハラ、不当解雇などの労働相談や社会保険相談に対応するほか、女性のキャリア支援を目的にしたキャリアカウンセリングも行っています。また、当事務所以外に2013年、社会保険労務士の仲間が集まってNPO「働く人のセーフティネット」を立ち上げ、私は副会長として運営に携わっています。女性のためのキャリアデザインセミナーや無料労働相談会を主宰するなど、主に働く女性をサポートしていくための幅広い活動を行っています。


―職場で不当な扱いを受けて悩んでいる人は増えているのですか。

 現代の多くの職場では、セクハラやパワハラがもとでメンタル不全になったり、退職を余儀なくされる人、不当解雇という状況に見舞われる人が非常に増えています。また、働きたくても職場を見つけるきっかけがつかめない、自分のキャリアをどのように生かせばいいのがわからないという女性も多くいます。一方で、相談の受け皿となれる施設や機関は少ないのです。私は自分の経験や資格を生かして、悩みを解決するための役割を担いたいと思っています。


―独立以前のキャリアについて教えてください。

 私は1983年に早稲田大学の第一文学部を卒業しました。当時は男女雇用機会均等法が施行される前で、女性は結婚退職して専業主婦になるのが当たり前の時代。なにしろ、女性の場合は、自宅通勤の学生でなければ「身もちが悪い」と就職が不利になるような時代でしたから。

 女子大生はこぞって就職難となる中で、何とか外資系化粧品会社に入社し、人事部に配属されました。やがて結婚して子供を2人出産し、子育てと仕事を両立しながら人事部マネージャーに昇進、会社に貢献してきました。

 29年間努力を積み重ねて会社のために一生懸命働き、高い評価を得てきましたが、2012年1月、上司の交代によって、私にとって予想外の過酷な転機が訪れたのです。新しい上司によるパワハラで精神的に追い詰められ、うつ病を発症して、退職を余儀なくされました。

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プロフィール

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お名前
高野 美佳
お名前(ふりがな)
たかの みか
出身
愛媛県
血液型
B型
趣味
ミュージカル鑑賞、ファッション
家族
夫、娘、息子、チワワ
好きな食べ物
キッシュ、チョコレート、寿司
座右の銘
信念に従って生きる
好きな歌(曲)
「時代」「命の別名」「糸」
好きな俳優
山口祐一郎、浦井健治、山崎育三郎
好きな映画
「レ・ミゼラブル」
好きなミュージシャン
中島みゆき
休日の過ごし方
犬とゴロゴロしながら読書
好きなお花
ブルーローズ、クリスマスローズ
好きな漢字一文字
出身校
早稲田大学
飼ってるペット
チワワ