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2014年07月24日

atelier comopti「究極のTシャツ」を着用してみた

究極のTシャツ.jpeg

 究極のTシャツを手にする前に言っておきます。 私は究極のTシャツの触感をほんのちょぴり体験しました。 いや、体験したというよりはまったくの理解を超えていたのですが、 ありのまま今起こった事を話すと、「Tシャツのレビューをしようと思っていたら、 いつの間にか讃岐うどんの話を始めようとしていた」のです。

 何を言っているのかわからないと思いますが、 何を言っているのか自分でもよくわかりません。頭がどうにかなりそうです。

 コシだとかハリだとかで説明できるほどチャチなものでは断じてなく、 もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました。そのレビューが下記になります。


■Tシャツはギフトボックスで届きます

ギフトボックス1.jpg

 Tシャツが箱に入って到着します。ブランド店でベルトを買った時と同じくらいの大きさ。

ギフトボックス2.jpg

パカっと開けるとこんな感じ。高級感があるのでギフトにも良さそう。

■生地について

生地1.jpg

 スーピマ綿をスイスで紡績した最高品質のオーガニックコットン 「SWISS COTTON/SUPIMA ORGANIC糸」を使った生地です(ループウィラーもスイスコットンを使ってますよね)。 上質な生地にありがちなペラペラ感は一切なし。手に取るとまずそのズシッとくる重さに驚きました。 シルクのような繊細な見た目からは考えられない重厚感。 近くで見ると意外と迫力があります。

生地2.jpg

 なので量ってみました。Lサイズで約210g。これだけだとよくわからないと思いますので、 2014年産ユニクロのプレミアムコットンTシャツ(XL)も量ってみると約180g。 30gと結構差が出ました。

 スペック的な話をすると、u換算で目付は233g/u。 オンス換算すると平方ヤードで大体7オンス。 5オンス程度からヘビーウエイトTシャツと呼ばれるのでかなりしっかりしているのが数字からもわかります。 もちろん乳首の透けも浮きにも悩まされることはありません。

生地3.jpg

 究極のTシャツは良い糸を度詰めで編んでいます。 ヘビーウェイトTシャツに見られるようなスウェットの延長的な生地感ではなく、 これは体感してもらわないと口ではちょっと説明が難しいです。 シルクのような滑らかさとしなやかさを持ちながら、しっかりとした度詰め感、 武骨さ、ハリ、コシを備えている。どちらかといえば後者が勝っている感じ。 例えるなら讃岐うどん。

■縫製について

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 Tシャツの顔とも言えるネックは強度の高いバインダーネック。 「3本針1本落とし」みたいな凝った仕様ではなくスタンダードな2本針ですが、 運針が細かく綺麗ですね。リブの太さは1.6p。上品な感じです。 洗濯すると若干波打つので気になる方はアイロンを。画像がちょうど洗濯後です。 ボコボコっとしているのがわかるでしょうか。

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 参考までに70年代のチャンピオンです。 頑丈さに定評のあるその襟ぐりがこんな感じです。

縫製3.jpg

 こちらは裾。袖口と裾の処理の始末は、まず生地端をオーバーロックミシンでかがり、 その後、折り返して平2本針ミシンでたたんで縫製。 これにより生地端がほつれることはまずないそう。

縫製4.jpg

 袖は後付けです。通常は生産性を考え裾から袖口まで一気に縫うので縦の線が一直線になりますが、 後付けは一直線にしたり、このTシャツのように若干ズラすこともできます。 これは高級シャツにもよく見られる仕様で腕の可動がスムーズになります。 Tシャツではあまり見られない仕様です(丸胴のTシャツは構造上後付けになりますが)。

 肩回りのフィット感があまりに良いのでその件について聞いてみたところ、 アームホールのくりを前後で変えているのだとか。

■実際に着てみた

着用1.jpg

 生地が上品なので白に近いベージュのサマーウールのスラックスを合わせてみました。 細長いシルエットなので細長いパンツを合わせるとエレガントな雰囲気に。 ただ、クルーネックで首元が詰まっているのでジャケットのインナーとしては難しそう。 合わせるならブルゾンでしょうか。 首元がもう少し開いている方がカットソーとしての汎用性は高かったと思います。

着用2.jpg

 こちらは高密度コットンのベンタイル素材のパンツを合わせてみました。 Tシャツはタフに着てなんぼ。一枚でサマになる。そんなマッチョな着方もできます。 無地ですが主役を張れる存在感がありますので(ポロシャツ並の存在感)。

 ちなみに、このままランニングをしても肩と腕周りのフィット感が良く 動きやすいため何の問題もありません(生地が厚手なので長距離はオススメしない)。汗を吸うことでよりこのTシャツの重さを実感できるかと思います(笑) そして丈が長めで体に張り付かないのでクロス脱ぎが容易です。 Tシャツが汗で張り付いてなかなか脱げないというマッチョな方も安心です。

着用4.jpg

 腕をあげるとこんな感じ。着心地の良さ、動きやすさ、着用時の美しさを 実現させるためパターンにこだわったと言うだけあり腕の可動がスムーズです。 見た目もスッキリしています。

着用3.jpg

 参考までにユニクロのプレミアムコットンTシャツで腕をあげるとこうなります。 ジャケットでも顕著なのですが、体にぴたっとフィットしていない服は腕があげにくく 前身頃全体が上に持ちあげられます。見た目もダボついて見えます(脇の下あたりが特に)。

 何と言いますか、究極のTシャツは、Tシャツがアスレチックウェアでもあることを思い出させてくれ、 それを上質な素材を用いて全力で拘ったらどうなるのかを示してくれた、 そんなTシャツだと思います。

■セコリ荘で「究極のTシャツ展」

セコリ荘.jpg

 最後にイベントの告知です。東京の月島にある衣、 食、住のコミュニティスペース「セコリ荘」にて「究極のTシャツ展」が開催されます。 日程は8/2(土)8/3(日)8/9(土)8/10(日)の4日。 8/2、8/3はatelier comopti代表の遠藤氏が在廊するので、 「究極のTシャツ」や「パターンオーダー」について質問したい方には絶好の機会かと思います。 もちろん販売も行われますので気になる方は足を運んでみては。

【セコリ荘】究極のTシャツ展
【ateliercomopti】 STELLAR CONFLICT天竺 S/S T-SHIRT NOBLE NAVY(究極のTシャツ)




ニックネーム dale at 22:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記・未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
思ったより讃岐分は少ないけど欲しくなる良いレビューだった
Posted by at 2014年07月24日 23:46
記事見て欲しくなりました。
Vネックも作ってほしい。。。
Posted by fox at 2014年07月25日 09:46
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