【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アマゾン・ドット・コムが24日発表した4~6月期決算は、最終損失が1億2600万ドル(約130億円)と、前年同期(700万ドル)から大幅に拡大した。コンテンツ獲得や中国の物流施設に先行投資した金額が膨らんだ。
売上高は前年同期比23%増の193億4000万ドル。2年以上にわたり50%以上の成長を続けてきたクラウドサービスの売上高が、競争激化の影響で38%増にとどまった。電話会見したトーマス・スクータック最高財務責任者(CFO)は「クラウド事業は短期的には成長が鈍化する」と認めた。
本業のもうけを示す営業損益は1500万ドルの赤字(前年同期は7900万ドルの黒字)となった。
1株損失は0.27ドル(前年同期は0.02ドルの損失)と市場予想を下回った。決算への失望感から24日の米株式市場の時間外取引で、株価は同日終値から一時10%以上下がった。
同社は7~9月期の営業損失を「4億1000万ドルから8億1000万ドルの間」と予想している。
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