Updated: Tokyo  2014/07/25 13:55  |  New York  2014/07/25 00:55  |  London  2014/07/25 05:55
 

オバマ大統領:「米企業版脱走兵」の課税逃れ阻止を

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  7月24日(ブルームバーグ):オバマ米大統領は24日、国境を越えた買収を通じて米国での課税を逃れようとする米企業について、「自社利益を温存するため米国籍を放棄する企業版脱走兵」だと非難した。

大統領はロサンゼルスで演説し、低税率国の企業を買収して本社の住所を移す「コーポレート・インバージョン」について、米国での事業展開で経済的利益を得る一方、中間層の税負担を高めているとして批判。米企業に対し新たな「経済的愛国心」を持つよう訴えた。

大統領は「米国の納税者から施しを受けたい時にだけ、自社を米企業と呼ぶべきではない」と語った。外交、経済で内外の課題を抱える大統領は11月の中間選挙に向けて与党民主党を支援するため、一般大衆向けの経済的メッセージ発信に傾斜している。

ただ、共和党は過半数を占める下院だけでなく、民主党優位の上院でもコーポレート・インバージョンに対処する法案を阻止することが可能な状態で、大統領がこの問題で議会に早急な行動を促すことができる可能性はほとんどない。

大統領は演説に先立ち収録されたCNBCとのインタビューで、税制改革に十分取り組んでいないとの批判に反論した上で、抜け穴をふさぎながら法人税率を引き下げることを引き続き支持すると述べた。

原題:Obama Says Tax Law Must Change to Stop ‘CorporateDeserters’ (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロサンゼルス Lisa Lerer llerer@bloomberg.net;ワシントン Richard Rubin rrubin12@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Steven Komarow skomarow1@bloomberg.netJoe Sobczyk, Don Frederick

更新日時: 2014/07/25 08:36 JST

 
 
 
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