工藤市長 再選出馬へ準備

update 2014/7/25 09:59


 函館市の工藤寿樹市長(64)が、来年4月の市長選で再選出馬に向けた準備を進めている。工藤氏本人は現段階で出馬を明言していないが、同氏の後援会が事務所を確保していることが24日までに明らかとなり、正式表明までに政策づくりなどの作業を進めていくものとみられている。

 工藤氏は今年4月の定例会見で、市長選について「今のところ全く考えていない」と言及を避けながらも、後援会が夏ごろから準備に入るとの見通しを明らかにしていた。

 複数の関係者によると、後援会で市内美原2に事務所スペースを確保していることが判明。現在入居中の企業が9月までに退去する予定で、10月から事務所として使用する見通しとしている。10月中旬には政治資金パーティーを市内のホテルで開く予定で、ある後援会関係者は2期目挑戦が既定路線との見方を示すとともに、「対抗馬が出てくるかどうかは分からないが、選挙戦になるとの前提で準備を進めている」と話す。

 2011年4月に初当選した工藤氏は経済再生と財政再建を2本柱に掲げた。財政再建では職員給与や自身の給与の削減、事業仕分けなどを進めて歳出を削減。本年度予算では18年ぶりに収支均衡予算を実現させるなど道筋を付けた。

 また、北海道新幹線札幌延伸に伴う並行在来線の経営分離問題や新駅の駅名問題、大間原発(青森県大間町)の無期限凍結を求めて国と電源開発(東京)を相手に建設差し止め訴訟を起こすなど、懸案事項にも積極的に取り組んだ。大間訴訟には24日現在、市民や企業から2500万円以上の寄付金が寄せられるなど、一定の評価を得ている。

 ただ、もう一つの柱の経済再生では来年8月オープン予定の函館アリーナやフットボールパークの整備、中心市街地活性化計画などを進めているものの、雇用の場の確保や人口減少など、根本的な課題の解決には至っていない。同市長は今月に入り、町会との懇談会や定例会見などで「来年度予算では子育て支援や少子化対策に取り組みたい」と、続投への意欲とも取れる発言を繰り返している。

提供 - 函館新聞社



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