2004年12月13日

PBWの歴史

SAの掲示板でちょっと話題になってたのを見て、自分なりの印象を纏めてみようかなと。

PBWのルーツは1970年代のテーブルトークRPGまで遡れるんじゃないかと思う。
ゲームマスターがシナリオを提示し、プレーヤーが戦士や魔法使いなどのキャラを演じてミッション達成を目指すオフラインのゲーム。
1ゲームに参加できる人数は、数人程度に限られる。
これを、郵便を使って大人数が参加できる大規模なものにしたのがPlay By Mail、略してPBM。
自キャラの行動を書いてゲームマスターに郵送すると、行動結果が小説化されて返送されるという形式だった。
インターネットが普及し、同じことをe−MailでやったのがPBeM。
BBSを使ってやったのがPBBBS、もしくはPB3S。
チャットでやるのがPBC(Play by Chat)。
これらインターネット上でするゲームを総称してPBW(Play By Web)。

PB3Sは、TRPGのようにマスターが参加者にイベントを提示する形式と、マスターを置かず参加者同士がリレー小説のように投稿する形式とがあったようだ。
PB3Sの全盛期は1990年代後半あたりだろうか。
2000年代に入る頃からノーマルな内容のサイトの衰退が始まり、エロ系、暴力系のサイトが目立ちだしたように思う。
現在の主流はPBCらしい。
短文推奨の所と長文推奨の所がある。
長文のところは1つのレスが何行にもわたり、メッセやPLチャットで時間をつぶしながらレスを待つそうだ。

私が初めて参加したネットゲームであるSteam Ageは、掲示板CGIを使ったPB3S。
GMが設定した世界観に沿って、参加者がリレー小説形式で投稿する。
Preview版の頃は掲示板群とチャット1つだけだった。
参加者の要望を取り入れて進化してきた。
キャラクターチャットの要望が高かったため、PL専用チャットとキャラ専用チャットを分離。
RPG的なランダム要素を取り入れるために、能力値判定システムを導入。
リレー小説形式ではネタ不足になりがちなため、イベントマスター制度を導入。
数度の閉鎖の危機を乗り越え、5度のGM交代を経て、今も進化し続けている。

最近のSAは参加人数が少なくて寂しい。
SAに限らず、PB3Sというジャンル全体が絶滅寸前らしい。
賑わってた頃の参加者達はどこへいってしまったんだろう?
時間とやる気があったら、PBW以外のゲームについても調べてみたい。

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