日本サッカー協会の原博実専務理事は24日、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で1次リーグ敗退した日本代表の戦いを総括し、選手のコンディション調整の失敗やベースキャンプ地イトゥから各会場への長距離移動による疲労などを、力を出し切れなかった要因に挙げた。
原専務理事は選手の体調にばらつきがあったとし「それぞれを100パーセントに持っていくのが難しかった」と話した。5月の走り込み中心の合宿については「出場機会が少なかった選手には良かった半面、ずっとやってきた選手には負荷が強過ぎた」と分析した。
拠点選びについては「抽選前に決めるしかなかった」と気候などの環境面を重視してイトゥに決めたと説明。結果的に試合会場へ厳しい移動を強いられ「距離が遠く、大変だったのは事実」と認めた。(共同)