新東名の浜松以西は1年遅延が確定、三大トラブル影響

2014/07/25

 中日本高速道路会社は7月23日、新東名高速道路浜松いなさJCT(ジャンクション)―豊田東JCT間(延長55km)の開通予定時期を、工事の遅れのために当初の2015年3月末よりも1年遅い16年3月末に延期すると発表した。

 この問題について同社はこの5月28日、工事が遅延して15年3月末の開通予定に間に合わない可能性があることを発表していた。今回の発表で開通の延期と新たな開通予定時期が確定した。

 中日本高速が今回挙げた工事遅延の主な原因は、5月28日時点で明らかにしたこととほぼ同じ。(1)現場の地山に含まれる有毒な重金属のヒ素やカドミウムと、生態系に影響を与える恐れがある黄鉄鉱の量が想定を超えたこと、(2)地山に地すべりの兆候があり、崩落も発生していること、(3)一部の橋梁の基礎に沈下が生じていることの3点だ。

 浜松いなさJCT―豊田東JCT間の総工事費は5月28日の時点で約6000億円。同社は開通の延期に伴う工事費などの変動をまだ明らかにしていないが、これらのトラブルへの対策で増額する可能性は高そうだ。

■位置図
(資料:中日本高速道路会社)
(資料:中日本高速道路会社)

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安藤 剛日経コンストラクション

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