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JR山田線、一部区間を優先復旧 岩手県方針

 東日本大震災で被災し運休中のJR山田線(宮古−釜石間、55.4キロ)について、岩手県が高台など比較的被害が軽微だった区間を優先した復旧を視野にJR東日本と協議を進める方針であることが24日、分かった。
 県によると、優先復旧の候補になっているのは、宮古−豊間根駅間(15.4キロ)と釜石−鵜住居駅間(8.3キロ)。
 両区間に挟まれた31.7キロはかさ上げが必要で時間がかかるとし、県は「部分復旧は現実的な方法。早くできる所から手を付けるのは十分あり得る」と説明している。
 山田線の復旧については同日、岩手県市議会議長会が自民党などに要望。党東日本大震災復興加速化本部の大島理森本部長は復旧の目標として、関係者が2016年の岩手国体を目指していることを明らかにした。
 大島氏はまた、バス高速輸送システム(BRT)で仮復旧された大船渡線の鉄路復旧について「まず山田線を解決してから」と語った。
 山田線をめぐってはJRが2月、鉄路復旧した上で三鉄に運行を移管する案を沿線4首長に提示。赤字補填(ほてん)額などについて、JRと自治体側で協議している。


2014年07月25日金曜日

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