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経済
「コーヒー業界の痛手」 AGFなどが退会表明のネスレ日本に復帰求める
2014.7.24 21:37
[食品]
コーヒー大手のネスレ日本(神戸市中央区)が、全日本コーヒー公正取引協議会、全日本コーヒー協会など複数の業界団体からの退会を表明したことに波紋が広がっている。
コーヒー大手の味の素ゼネラルフーヅ(AGF、東京都新宿区)の横山敬一社長は、24日の事業方針説明会で「世界のコーヒーのリーダーであるネスレが脱退することは、日本のコーヒー業界の痛手」と述べ、復帰を求めた。
今回の退会騒ぎは、ネスレの自社商品「レギュラーソリュブルコーヒー」の表現をめぐり起きた。ネスレは独自製法で開発した商品について新名称を主張。だが、協議会は「インスタントコーヒー」との認識を示し、これにネスレが反発した。
AGF幹部は「ネスレの表記はインスタントなのか、レギュラーなのか、消費者を混乱させる」と指摘する。また、全日本コーヒー協会の関係者は「ネスレは公正取引協議会の会合でも反論しておらず、(退会表明は)いきなりの行動だ」と批判する。
同日、記者会見したネスレ日本の渡辺正人常務執行役員は「革新的な技術で開発した商品を(団体の規約にとらわれずに)独自路線で消費者に広めるためだ」と説明した。
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