シマエビ:北海道サロマ湖で異変 水揚げ例年の半分

毎日新聞 2014年07月25日 08時54分(最終更新 07月25日 09時48分)

ホッカイシマエビ漁が再開し、久々にせりの声が響き渡った湧別漁協の市場=北海道湧別町で
ホッカイシマエビ漁が再開し、久々にせりの声が響き渡った湧別漁協の市場=北海道湧別町で

 オホーツク海沿岸のサロマ湖(北海道北見市など)のホッカイシマエビ漁が思わしくない。休漁を経た23日に11日ぶりに水揚げを再開したが、依然として低調なままだ。

 漁は湧別、常呂、佐呂間の3漁協が夏場の約1カ月間、計110隻の漁船で行っている。今年の漁獲割当量は計89トンだが、7月1日の解禁以降、水揚げ量は例年の半分程度。3漁協は14日から一時休漁していたが、ある程度見通しが立ったため再開した。同時に、漁期を従来の8月4日から今月29日までに短縮。1日の水揚げ量が一定水準に達しなければ、終漁とすることも決めた。

 再開初日の23日は3漁協合計で約2450キロ、翌24日も約2215キロを水揚げし、ひとまず漁は継続に。湧別町の湧別漁協では24日、1キロ当たり4950〜3300円と例年の2〜3割増しの値が付いた。不漁の原因は不明だが、同漁協の雲津幸治常務理事は「何とか最後まで一定量を取り続けたい」と話している。【山田泰雄】

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