矢部　そうなんですか！？　独立してからも前のお店に通うなんて、あまりないことですよね。

 

三浦　そうでしょうね。でも、そのサロンのオーナーは私の師匠で、カットのラインなどは異なるのですが、技術に対するこだわりや接客に大きな影響を受けていますし、今でも学ぶことは多いんですよ。普通、ヘアサロンにお客様が来ると 「今までどんな髪形でした？」 と過去の話をしますよね。でも、師匠や私は 「これから、どんな髪形にしたいですか？」 と未来の話をするんです。ご自分の髪とは一生の付き合いですから、お客様にもこの違いを理解して、サロンを選んでいただきたいですね。

 

 

 

矢部　店内のデザインも素敵ですよね。特に、窓が低い位置にあるのが目につきます。

 

三浦　西側の窓の位置が低いのは、西日が入らないようにするためです。南側には窓をつくらず、東と北は上のほうに窓をつくる。そうすると、まぶしくないけど明るい店内になって、とても気持ちがいいんですよ。

 

矢部　なるほど！　お店の中がまぶしすぎると嫌だし、逆に暗くて鏡に映った顔がくすんで見えると、女性にはショックですからね（笑）。ものすごく配慮された工夫だと思います。それに、お店全体が白と緑を基調にした色使いで、ナチュラルな雰囲気があって居心地がいいですよね。