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第3の洗剤、乳幼児の誤飲多発 P&G「ジェルボール」、ゼリーと間違う?

産経新聞 7月25日(金)7時55分配信

 日用品大手「P&Gジャパン」(神戸市東灘区)が今年4月に発売した「ジェルボール」と呼ばれる1回使い切りタイプの洗剤について、乳幼児が誤って飲み込む事故が発売後2カ月半で23件と多発していることが24日、分かった。弾力があるなど形状がゼリーのように見えるため、菓子などと間違えたとみられる。強い吐き気などの症状があり、日本中毒情報センター(茨城県つくば市)が25日、日本中毒学会で事例を報告、注意を呼びかける。

 P&Gによると、ジェルボールは、洗濯1回分の液体洗剤を、水に触れると溶ける透明フィルムで包んだ製品。緑色の洗剤「アリエール」と赤色の「ボールド」の2種類があり、欧米での先行販売後に、4月中旬に全国発売された。

 1回の使用量を測る必要がないため、欧米では市場の2割を占めるヒット商品となっており、同社は粉末、液体に続く「第3の洗剤」と位置づけて販売に力を入れている。

 だが、子供による誤飲事故が多発。日本中毒情報センターや日本小児科学会によると、「容器が落ちたときにジェルボールが転がり出て、乳児が口に入れた」「5歳の子供が商品で遊んでいたら、下の子供が食べてしまった」などの被害報告が複数あった。

 死亡や後遺症が出るような重篤な被害はないが、水に触れるとフィルムが破れ、洗剤が口内に入ることから、繰り返し吐くなどの症状が出るという。

 P&Gによると、同情報センターからの報告を含め、同社には、6月末までに顧客などから計23件の被害報告があった。製品の回収や形状変更などの対応を行う予定はないという。

 P&Gの広報担当者の話「誤飲事故は粉末洗剤、液体洗剤でも多発しており、ジェルボールが特に多いとは考えていないが、事故が起きないよう呼びかけていきたい」

最終更新:7月25日(金)10時15分

産経新聞

 

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