やじうまミニレビュー

飛行機も新幹線も怖くない! 気圧の変化から耳を守る「サイレンシア フライト」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
DKSHジャパン

 飛行機に乗ったり、新幹線でトンネルを通ったり、標高の高い山をドライブすると、気圧の変化によって耳が遠くなったり、痛くなることがよくある。飴を舐めたり、大きく口をあけて耳抜きするものの、どうも治りが悪い。

 そこで色々調べるうちに出会ったのが、気圧の変化から耳を守る耳せん「サイレンシア フライト」だ。

メーカー DKSHジャパン
製品名 サイレンシア フライト
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 1,327円
日本旅行業協会の航空性中耳炎を解説しているページより抜粋。鼓膜の奥にある中耳の気圧調整がうまくいかないと、痛みや耳つまり感の原因になる

 冒頭で触れた耳の不調は、気圧の変化が原因だ。飛行機を例にとって考えると、高度が上がると気圧は下がり、高度が下がると気圧は上がる。気圧が低くなると、鼓膜の奥にある中耳の空気が膨張する。通常は鼻と中耳を繋ぐ耳管という部分が開いて、中耳の圧調整を行なうのだが、この圧調整がうまくいかないと、鼓膜が圧迫される。これにより、耳がつまった感じになったり、痛みを生むという。

 サイレンシア フライトは、鼓膜にかかる気圧変化を緩やかにし、耳の不調を未然に防ぐ耳せんだ。耳孔に挿し込む部分には、ひだ形状の柔らかいゴム素材を採用している。繰り返し何度も使える。

 セットには、左右の耳せんのペアと、ケースが付属する。耳せんの重さは片方で約2g、サイズは13×34mm(直径×長さ)で、幼児の小指程度と言える。普通の耳せんと同じように、耳の穴にねじ込めば、装着は完了だ。

パッケージ
取扱説明書が付属する
耳せんはケースに入っている
耳に入れる先端部分。ゴム製で柔らかく、耳穴にフィットする
離陸前に装着しておくのがポイント

 結論から言うと、この耳せん効果は歴然だった。例えば飛行機に乗る際に、離陸前から耳せんをしておく。フライト中、機体の高度が上がり、気圧が低くなってくると、耳せんがわずかに引っ張られるような感覚がある。その後、機体が着陸体勢に入り、だんだんと高度を下げてくると、そのわずかに引っ張られるような感覚がなくなる。

 着陸後、耳せんを外すと、何の痛みも違和感もなく、耳が聞こえる! いつもの耳鳴りやツンとした痛み、耳が遠くなる感覚はどこへ消えたのかと思うほどだ。長時間装着していても、耳穴が痛くならないのも良い。

 ちなみに、このサイレンシア フライトには遮音性はほとんどない。あくまでも気圧の変化から耳を守るのが目的なのだ。そのため、機内アナウンスも聞こえるし、隣の人と会話もできる(ただし、若干聞き取りにくい)。捉え方によっては、この遮音性の低さは便利なのである。

 飛行機のほかに、気圧差で耳の痛みを感じる乗り物といえば、新幹線だ。普通に走っている限りは問題ないが、トンネルに入ると耳がツンと痛む。これも、気圧の変化によるものなので、サイレンシア フライトを付ければ解決する。

トンネルに出たり入ったりする頻度の多い東海道新幹線や九州新幹線で使用した。効果は抜群

 さらに、自動車でドライブに行く時にも試してみた。都内から山梨県へと抜ける中央道で、徐々に標高が高くなる相模湖から上野原あたりでいつも耳が遠くなるのだが、サイレンシア フライトを付けていれば問題なし。

 今回試したのは以前から発売されているベーシックタイプで、最近ではより繊細に気圧をコントロールするサイレンシア フライト エアータイプや女性や子供向けの小型タイプも発売されているので、自分の耳に合わせて選びたい。

 耳の痛みや耳鳴りは絶対に我慢しないほうが良いし、あまりにもひどい場合には、耳鼻科に相談して点鼻薬などを処方してもらうべきだ。乗り物に乗った時の耳の痛みや聞こえにくくなる感じが気になる方は、この高機能耳せんを試してみてはいかがだろうか。

(小林 樹)