国連開発計画(UNDP)は24日、2014年版「人間開発報告書」を発表、国民生活の豊かさを示す「人間開発指数(HDI)」で日本は17位と、13年版から七つランクを落とした。男女格差の少なさを数値化した「ジェンダー不平等指数」(GII)は25位、13年版の21位から後退した。
今年の報告書のテーマは「脆弱を脱し強靱な社会をつくる」。防災の重要性についても触れ、東日本大震災では「津波早期警報システムや厳格な建築基準」などにより多数の命が救われたとし、全世界で時間をかけてインフラ、教育などに投資し、防災レベルを高めるべきだとした。
報告書は、世界で22億人が貧困か貧困に近い状況に置かれていると指摘。全労働者の半分近くに当たる15億人が非正規雇用で、世界人口の8割が年金など包括的な社会保障を受けられていないとして、各国に改善を促した。〔共同〕
HDI