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【売買】箱根ターンパイクを中日本高速道路が買収

2014/07/25

箱根ターンパイク

 中日本高速道路会社はこのほど、小田原と箱根・湯河原方面を結ぶ有料道路、箱根ターンパイクの事業を豪投資銀行のマッコーリーグループから取得したことを明らかにした。道路を所有・運営・管理する箱根ターンパイク株式会社の社長には、中日本高速道路会社から出向した鳥本康弘氏が4月25日付で就任している。

 箱根ターンパイクは、総延長15.8kmの観光用の有料道路だ。2013年の通行台数は年間約60万台。この20年ほどの間で大幅に減少しているが、現在も黒字経営を維持しているという。買収額は7800万円。中日本高速道路会社のグループ会社が、道路事業会社の株式を取得した。

 中日本高速道路会社の広報は、事業買収の目的について「高速道路事業で培ったノウハウを、地域の活性化と当社の成長に生かしたい」と話している。業績に与える影響は軽微との説明だ。

 箱根ターンパイクは、東京急行電鉄グループが開発して1965年に営業を開始。1991年には220万台を超える通行量があったが、徐々に減少した。2004年にはマッコーリーグループが取得。休憩施設の改修、運営改善、イベント開催、命名権(ネーミングライツ)売却などの取り組みが奏功し、赤字だった事業が黒字転換した。当時の通行台数は年間約100万台、買収金額は11億5700万円だ。「日経ビジネス」2007年3月5日号は、推定として年間収入約5億円、利益約3000万円と伝えている。

 なお、道路の名称は2014年8月1日から「マツダ ターンパイク箱根」になる。命名権をマツダが取得した。契約期間は3年間。金額は明らかにしていないが、数千万円とみられる。

[売買の概要]
名称:箱根ターンパイク
買い主:合同会社NEXCO中日本インベストメント
売り主:マッコーリー・ジャパン・インフラストラクチャー・ナンバー2・ピーティーワイ・リミテッド
価格:7800万円(道路事業会社の株式取得額)
所在地:神奈川県小田原市、箱根町、湯河原町
延長:15.8km
年間通行台数:約60万台(2013年)
売買の時期:2014年4月

日経不動産マーケット情報

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