KIB : kurogane in black

過去完了形だの現在進行形だのっていう話をしたら、ルームランナーで走ってるだけで、進行形になっていないんじゃないか？というコメントや次のステップに進みますというコメントを頂いた。


そう。現役の皆さんは、この世に地上天国を造るべく日夜非常なる努力をしておられることとお察し申し上げる。ご苦労様な事です。


さて、私が統一教会に入るようになったきっかけは、あの有名なビデオセンターから始まった。

それもこのくろがね広場を開始するにあたっての動機となったホワイストーリーをたぶん造ったと思われる倉原克直という講師のビデオでだ。

序論から始まり、創造原理、堕落論・・・復帰原理までの全１３巻を見た後、上級編だとかなんとか言うのがあったと思う。現代の摂理の導入編みたいな感じで、たしか文鮮明の名前までような気がするのだけれど、そのビデオで何よりも一番良く覚えていることがある。

倉原克直講師は、「そのお方」（＝メシア）の言葉として、

「人類歴史はメシアが来られるまでは前を見ながら生きるのであるが、その方が来られた後は後ろ向きに歩む」

というような事を言っていた。


そのココロは、

「堕落した人類の歴史は、メシアが来られる将来を待ち望みながら進むので前を向いているけれども、メシアが来られた後の人類は、人間のモデルとなったお方＝メシアに似る事を目標にして生きるので、将来の人たちも過去に来られたメシアに学びながら生きるようになるので、それはあたかも後ろ向きに進むのと同じなのだ」

という事だった。


その時のノートなど、当然ながらどこかに行ってしまってないので、人類の歴史だったか、人類だったかとか、その他細かな点はだいぶ忘れてしまったけれど、要点は大きくずれていないはずだ。



この時、私は何を思ったのか、というと「それは本当だろうか？」ということだった。



アダムとエバが堕落していなければ、じゃあ、人類の歴史は最初から後ろ向きだったのだろうか？

アダムとエバが堕落していなかった、創造本然の世界でも、人類はアダムとエバの思いのままに動じ静ずるのか？

神様が親という言い方が正しいのなら、そのような人類の姿が本当の姿なのだろうか？と思ったことが引っかかっていた。




ただ、その時のその違和感は、今の今まで思い出されることがなかったのだけれど、ふと、頂いたコメントを見ながら思い出した。






そう。

統一教会の信者になると、人類歴史は（あるいは人類は）この地上にお生まれになった再臨主である文鮮明をモデルとして行きようとするようになるので、後ろ向きに歴史が進んでいく、ということらしい。




これでは現在進行形ではなく、「過去に向かって現在後ろ向き進行形」というのが正しいのだろう。

信者の方々はそれで良いらしいので、どうぞお好きにおやり下さい。

でも私は、神様がそんなへんてこな地上天国を造ろうとした、というのは今ひとつ良く分からないし、全然、そういう神様には親しみを感じないので、統一教会の方々で独占しててもらって結構です。



・・・改めて、変なところだよな、という気を強くした次第。

で、過去のそういう重大時にネットがあったらな・・・
今となっては仕方ないことだけれど・・・



それにしても、倉原克直氏のビデオを見て統一教会に入った人間が、統一教会を辞めた事に関するケジメとして、倉原克直氏のホワイストーリーを批判するブログをやっている、というのも不思議な符丁だと思います。