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「自分の息」で飲酒運転検挙 交通課長ら書類送検
7月24日 23時22分

長野県警察本部の千曲警察署の交通課長ら4人が、去年、飲酒運転の取締りを行った際、アルコールの量を測定する器具が壊れたことから、別の器具を証拠として用意し男性を検挙していたとして、警察は24日、4人を虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、当時、千曲警察署の交通課に勤務していた52歳の課長と39歳の係長、それに29歳と28歳の署員の4人です。
警察によりますと、4人は去年8月、千曲市内で行った飲酒運転の取締りで男性を検挙した際、息に含まれるアルコール濃度を測定する飲酒検知管と呼ばれる器具が壊れたため、基準を超える同様の数値を示した別の器具を用意して検挙していたなどとして、虚偽有印公文書作成や証拠隠滅などの疑いが持たれています。
警察によりますと、当時、飲酒検知管は男性の息を測定したあとに壊れたということで、課長らは、アルコールを含む洗浄液で口をすすいだあと、新たに用意した飲酒検知管で自分たちの息を測定して別の証拠を作っていたということです。
調べに対して、4人はいずれも容疑を認めているということです。警察は4人に対し停職や減給などの処分を出しましたが、いずれも24日付けで依願退職したということです。
長野県警察本部の田中泰史首席監察官は「警察官がこのような事案を起こしたことは遺憾だ。今後、業務管理を徹底し、再発防止に努めたい」というコメントを出しました。
一方、検挙された男性は、飲酒運転を認めたうえですでに罰金刑を受けていますが、検察では、この男性について、長野地方裁判所に無罪を求める再審請求をする方針だということです。

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