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 ウクライナのヤツェニュク首相は24日、議会演説で辞任する意向を表明した。連立3与党のうち2党からの支持を得られなくなったことを理由にあげた。

 連立の解消は、ヤツェニュク首相が中心となって進める大幅な緊縮政策など経済運営をめぐる与党内の反目が原因とみられる。

 ヤツェニュク内閣は、親ロシア派のヤヌコビッチ前政権が今年2月の政変で崩壊したのを受け、親欧州路線を掲げる3党の連立で発足。ロシアによる一方的なクリミア半島併合や、東部の親ロシア派と軍との戦闘など、1991年の独立以降最大の危機が続く中、前政権が残した総額700億ドル(約7兆円)にも及ぶ政府債務(借金)に対処するため厳しい経済運営を強いられてきた。