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恐竜 種分化の前から羽毛あった可能性
7月25日 6時36分

恐竜 種分化の前から羽毛あった可能性
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ロシアで発掘された恐竜の化石に複雑な構造の羽毛があることをベルギーなどの研究チームが発見しました。
この恐竜は鳥に近いグループではないと考えられ、研究チームでは進化の過程で恐竜がさまざまな種類に枝分かれする前から羽毛が備わっていた可能性があると分析しています。

これは、ベルギー王立自然史博物館などの研究チームが、アメリカの科学雑誌「サイエンス」で発表したものです。
それによりますと、化石は全長1.5メートルほどの新種の恐竜で、ロシア・シベリアのおよそ1億6000万年前の地層から見つかりました。
足首と尾以外に長さ1センチほどの羽毛が生え、中でも腕や足の付け根からは現代の鳥の羽毛に近い複雑な構造の羽毛の跡がありました。
恐竜のうち鳥に近いグループには羽毛があり、進化の過程で恐竜にいつ羽毛が備わったのか研究者の議論の対象となっていましたが、見つかった恐竜は骨盤などの特徴から鳥に近いグループとは別の進化をたどった恐竜とみられることから、研究チームでは「さまざまな種類に枝分かれする前から羽毛が備わっていた可能性がある」としています。
国立科学博物館の真鍋真グループ長は「羽毛の起源が最初の恐竜までさかのぼるかもしれないことの有力な証拠だ。恐竜の繁栄の理由としてほかの動物よりも活発に動けたことが挙げられているが、羽毛で体温を暖かく保ったことが活発な理由かもしれない」と話しています。

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