政治機雷掃海、実績の陰に訓練あり 青森県・陸奥湾で海自公開2014.7.24 21:19

  • [PR]

政治

  • メッセ
  • 印刷

機雷掃海、実績の陰に訓練あり 青森県・陸奥湾で海自公開

2014.7.24 21:19 自衛隊
平成26年度機雷戦訓練、掃海特別訓練では、多数の掃海艇などが陸奥湾で見られた=24日、青森県・陸奥湾(内藤博撮影)

平成26年度機雷戦訓練、掃海特別訓練では、多数の掃海艇などが陸奥湾で見られた=24日、青森県・陸奥湾(内藤博撮影)

 海上自衛隊が公開した機雷掃海訓練は毎年夏に青森県・陸奥湾で行われているものだが、今回は海自の艦艇22隻、航空機13機が集まり、米海軍から艦艇1隻、航空機2機が加わる大規模な演習となった。海自の掃海能力は世界的にも高い評価を受けているが、どんな訓練を積んでいるのか。

 バリバリバリ-。海面から高さ約15メートルの洋上に滞空するヘリコプターからワイヤが海に投げ込まれると、水中処分員2人がそれを伝って海に潜った。処分員は海上を浮遊する訓練機雷に「雷管」と呼ばれる起爆装置を設置。しばらくすると雷管が小さく爆発し、水柱があがった。機雷処分に成功したのだ。

 機雷には船に触れると爆発する触発機雷のほか、船の音に反応する音響機雷、船の磁気に反応する磁気機雷など種類がある。これに応じ、処分方法もさまざまだ。機雷の敷設自体は容易なため海上にまかれやすい一方、処分は命がけの作業となる。

 海自は平成3年、湾岸戦争終結後に中東のペルシャ湾に掃海艇を派遣。約3カ月間で34個を処分した。海自が戦後に処理した機雷は約7千個に上るとされるが、これは世界有数の実績だという。

 安全保障法制を見直す今後の法整備に伴い、海自は海外の機雷掃海作業を停戦前でも行えるようになり、任務が拡大する。掃海隊群の幹部は「われわれは与えられた任務を完遂するのみだ」と気を引き締めた。(小田博士)

このニュースの写真

米海軍と合同で行われている海上自衛隊の機雷掃海訓練=24日午後、青森県の陸奥湾
訓練で機雷処理のためヘリから降下したのちに訓練用機雷(右)の処理作業をする海上自衛隊員=24日、青森県・陸奥湾(内藤博撮影)
青森県の陸奥湾で行われた機雷掃海訓練で、ヘリから海へ入る海上自衛隊のダイバー=24日

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital