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【大リーグ】

ジーターに惜別プレゼント、続々 今季限りでの引退表明で敵地で歓待

2014年7月24日 紙面から

 どこに行っても、すさまじい人気だ。今季限りで現役引退を表明しているヤンキースのデレク・ジーター遊撃手(40)が、最後にプレーする敵地へ遠征するたびに、各球団からプレゼント攻勢に遭っている。直近では10日、インディアンスがジーターの背番号2と、ヤ軍のユニホームの縦じまをあしらったギブソン社のギター(レスポール・モデル)などを贈った。米放送局FOXスポーツ(電子版)が22日までに特集記事で報じた。米メディアが“惜別ツアー”と名付けたジーターのラストダンスは、9月28日、宿敵Rソックスの本拠地ボストンまで続く。

 どんな敵からも敬意を払われる−。“惜別ツアー”は、あらためてジーターがそういう選手であることを示している。

 発端は4月2日、アストロズは本拠地ヒューストンで、ジーターに特製のカウボーイブーツとハット、ゴルフクラブ・セットをプレゼントした。すると、現役で最後にプレーする敵地を訪れるたびに、各球団がプレゼントを贈呈する式典を催すのが恒例となった。

 共通しているのは、どの球団もジーターが運営する恵まれない子どもたちのための慈善団体「ターン2プロジェクト」に寄付することだ。メッツは背番号2にちなみ、2万2222ドル22セント(約224万円)を寄付した。

 プレゼントも多彩だ。カブスは本拠地リグリーフィールドで使用されてきた手動スコアボードの「2」。Wソックスは本拠地USセルラーフィールドの遊撃位置にある土。アスレチックスは背番号2をデザインした地元名産のワインと、ワイナリー巡りの旅行。ツインズは2009年に旧本拠地メトロドームでヤ軍と地区シリーズを戦った際に用いた二塁ベース。

 昨季まで9年間、二遊間を組んだマリナーズのカノは、個人的な贈り物をした。「デレクへ。どうすればリーダーになるのかを示してくれてありがとう。愛と尊敬を込めて」と刻んだスイスの高級時計ウブロ。まるで、どのプレゼントが最も気が利いているかを競うかのような華やかさだ。

 感傷に浸るファンも枚挙にいとまがない。5月9日、ミルウォーキーでのブルワーズ戦では、ブ軍の主砲ブラウンのユニホームを着た少年ファンがグラウンドに乱入し、ジーターのところへ一直線。「ハグして」と乞われたジーターは、丁重にお断りした。6月7日、カンザスシティーでのロイヤルズ戦では、観客席の女性ファンが「これで、ジーターの惜別ツアーを訪れたのは3球場目」との応援ボードを掲げていた。

 最後の“惜別ツアー”は9月28日、20年にわたる死闘を演じてきたRソックスの本拠地ボストンだ。宿敵は、球史に輝くライバルにどんなフィナーレを用意しているのだろうか。

 

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