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【プロ野球】

松井裕1カ月ぶり先発 白星ならずも及第点

2014年7月24日 紙面から

西武−楽天 先発し6回途中まで4安打、7奪三振、無失点の楽天・松井裕=西武ドームで(冨永豊撮影)

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◇西武2−1楽天

 西武がサヨナラ勝ちで4位に浮上した。0−1の8回に斉藤の適時打で同点とし、9回は2死満塁から浅村が決勝打を放った。楽天は松井裕が6回途中まで無失点で勝ち投手の権利を持って交代したが、救援陣がリードを守れなかった。

 『デーブ体制』に別れを告げる無情の打球が右中間に弾んだ。サヨナラ負け。必死の継投も白星には結び付かない。最後は9回2死満塁で福山が痛打を浴び、大久保監督代行のラストゲームは幕を閉じた。

 「良い試合だった。まだまだウチはいける! 絶対に上を目指せる。自分が3年前に来たときとは、まるで違うチームになった」。息は切れる。西武ドーム名物の長い階段を登る監督代行は、それでも真っ赤な顔でまくし立てた。

 先発を託されたのは、ルーキーの松井裕だ。代行期間17試合のうち9度目の登板。2日には救援で初勝利を挙げていた。一戦必勝主義で投手を注ぎ込む大久保監督代行の象徴は、この日、プロ入り最速の150キロを計測。5回まで無失点で踏ん張った。

 「今まで先発した中では一番良い投球をできたと思う。1イニングずつ、リリーフのつもりで投げました」。6回無死満塁でマウンドを譲った2番手のクルーズが3者連続三振の快投を演じると、ベンチを飛び出して狂喜乱舞で出迎えた。

 ドラ1左腕の先発初勝利は消えた。チームも敗れた。それでも、大久保監督代行は胸を張った。「やっと監督が戻ってくれる。これから巻き返して優勝を狙う」。順位は変わらずに最下位。8勝9敗と借金を増やし、バトンを闘将に返す。 (井上学)

 

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