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早大教員有志「学位取り消さず」に異義表明
7月25日 4時14分

理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、3年前に早稲田大学に提出した博士論文について、大学の調査委員会が「内容の信ぴょう性が低い」などとしながら「博士の学位の取り消しにはあたらない」と判断したのに対し、大学の教員の有志が異義を表明し、大学に文書で提出しました。

小保方リーダーが早稲田大学に提出した博士論文を巡っては、文章や写真を盗用した疑いなどが指摘されたのに対し、大学の調査委員会は「内容の信ぴょう性、妥当性は著しく低い」としながらも、誤って下書きの論文を提出したもので、博士の学位取り消しにはあたらないと結論づけました。
これに対し、小保方リーダーが博士の学位を取得した先進理工学研究科の教員の有志は24日、「違和感と困惑を覚えざるをえない」とする異義を表明し、大学側に文書で提出しました。
この中では、問題の論文のうちの20ページがアメリカの国立衛生研究所のホームページの文章とほぼ同じだったことを挙げ「学位授与がなされることはありえない」と厳しく非難しています。
その一方で教員側の責任にも触れ「このような論文に学位を授与してしまった責任は極めて重大で重く受け止める」としています。
今回の調査結果を巡っては、専門家からも「何の責任も問わないのであれば早稲田大学は教育機関としての責任を放棄している」といった声が上がっていて、小保方リーダーの学位の取り扱いについての今後の大学側の判断が注目されます。

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