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 国税庁の研修所の浴場で同期の職員を盗撮したとして、千葉県警は24日、元東京国税局職員の翁長亮容疑者(23)ら男女4人を建造物侵入と軽犯罪法違反(のぞき)の疑いで逮捕し、発表した。4人は容疑を認めているという。

 ほかに逮捕されたのは、いずれも元職員の上垣博嗣(22)、今村文也(21)、19歳の少女の3容疑者。

 同県警生活経済課によると、4人は3月12日夕、同県船橋市の税務大学校東京研修所にある浴場脱衣所で、着替え中の同期の女性2人をスマートフォンで動画撮影した疑いがある。脱衣所には少女が侵入した。

 翁長容疑者は無料通話アプリ「LINE」を使い、動画を同期の職員数人に売り、数万円の利益を得ていたという。翁長容疑者ら男3人は「見たかった。売れば金になると思った」などと供述しているという。

 4人は昨年4月に採用され、当時は1年間の研修中だった。今春から東京と神奈川の税務署で勤務していた。情報提供を受けた国税庁が内部調査を進め、今年6月に同県警に相談。東京国税局は4人を7月2日付で懲戒免職処分にした。同局の白井純夫・国税広報広聴室長は「4人が関わるなど悪質で、極めて遺憾。職員の非行防止を一層徹底したい」とコメントした。