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野田首相に残っていた保守の矜持
2012年11月19日 10時00分

【藤本順一、上杉隆の言いたい放談】2012年11月17日掲載紙面から

 野田佳彦首相(55)が14日の党首討論で突如、2日後の解散を宣言。衆院はあっけなく16日に解散し、12月4日公示、16日投開票の選挙戦に突入した。青天のへきれきかつ電光石火の解散劇。本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏、元ジャーナリストで公益社団法人自由報道協会理事長の上杉隆氏は意外にもこの解散に対して、政権交代後、最初で最後の“高評価”を下した。

 藤本:野田首相が党首討論の場で解散を宣言するとは驚きました。解散を迫っていた自民党の安倍晋三総裁(58)が逆に泡を食っていたね(笑い)。

 上杉:解散は与野党での話し合いや記者会見などが通例ですからね。私の来年解散の予想も大外れでした。野田首相に近い関係者に聞けば、この数日は自暴自棄な発言をしていたようです。相次ぐ離党者や3党合意の「近いうち発言」を守らないことでウソつき呼ばわりされていたことに加え、18日からの東アジア首脳会議の外遊中に野田おろしが一気呵成に行われ、細野豪志政調会長(41)に取って代わるという不穏な動きも予想されていた。やられる前にやったということですね。

 藤本:誰も予期しない党首討論の席で虚をついた形ですね。野田首相はウソつきと呼ばれたくないと言っていたが、党内やメディアに対し、結果的にウソをついたのだからやはり“ウソつき解散”です(笑い)。

 上杉:党再生を諦めたのなら自ら辞職して、新しい顔の下で選挙を行えばいいが、自分のメンツだけで解散に踏み切ったともいえますね。民主党が解散する“民主党解散”解散では(笑い)。

 藤本:ただ野田首相にも保守政治家としての矜持が残っていた。最悪のケースとみられた年末年始にまたがっての選挙は回避された。やはりお盆や年末年始は国民が公から個に戻る時期ですから、保守政治家は絶対に避ける。また予算編成を民主党に任せなくてよかったし、国民生活に最低限の影響で食い止めた点は評価したいね。個人的にも年末は“乗り鉄”をやろうと思っていたからよかったよ(笑い)。

 上杉:私も党首討論翌日のゴルフコンペでベスグロ優勝しました。急に体が軽くなって、心に迷いもなく会心のプレーができました(笑い)。今回の解散は政権交代後、民主党政権が初めて良いことをしたといえるかもしれませんね(笑い)。

 藤本:今後は公示までに民主党から離党者ドミノがどこまで広がるかが見ものですね。既に小沢鋭仁元環境相(58)や山田正彦元農水相(70)ら閣僚経験者も離党表明した。原口一博元総務相(53)や鳩山由紀夫元首相(65)も新党結成を模索している。

 上杉:TPP参加表明をするようなら、さらに離党者は増えるでしょうね。民主党は大逆風の選挙で、現有の240前後から半分以下の100人を切る可能性が高い。

 藤本:争点なき解散で、60人ぐらいもあるのでは。そこまで減れば、いくら第三極が伸びたとしても自民党の単独過半数もあり得る状況ですね。野田首相は自民党の体制を盤石とするための解散で、本当に人が良い(笑い)。まあいくら大敗しても参院でのねじれは解消できないから、実は来年の参院選までは民主党も3党合意を盾に政権運営に参画できる魂胆もある。

 上杉:よもや野田首相自身が離党して、自民党に入ったりするなんてことはないですよね(笑い)。

☆ふじもと・じゅんいち=1958年、福岡県生まれ。新聞、雑誌記者を経て独立、取材執筆集団「メディアフォーラム」代表。「建設業界・談合が崩壊する日」「永田町奇譚 もしニッポンの総理が東スポを愛読してたら…」など著書多数。本紙で「永田町ワイドショー」好評連載中。

☆うえすぎ・たかし=1968年、福岡県生まれ。テレビ局、衆院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ取材記者、フリージャーナリストを経て、公益法人自由報道協会理事長。ミドルメディア「NO BORDER」代表。近著に森達也氏との共著「誰がこの国を壊すのか」など多数。

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