【藤本順一、上杉隆の言いたい放談】2012年9月22日掲載紙面から
民主党代表選は野田佳彦首相(55)が他の候補に大差をつけ、再選を果たした。一方、自民党総裁選(26日投開票)は町村信孝元官房長官(67)が体調不良で入院するなど波乱含みの展開になってきた。本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏、元ジャーナリストで自由報道協会代表の上杉隆氏がダブル党首選で言いたい放談。再選された野田首相には「小学生の学級委員会以下」と首相失格の烙印を押した。
藤本:民主党の代表選は大方の予想通り、野田首相の圧勝でした。対立候補の顔ぶれを見れば致し方ないところですが国民の関心もいまひとつ。上杉さんが代表を務める自由報道協会は代表選の合同記者会見を開催していますが、ネット上の反応はどうでしたか。
上杉:公職選挙法に準じる代表選ですから、公平を期すために4人揃っての記者会見を開催すべく、事前交渉を重ねましたが、野田首相側はたらい回しにした揚げ句に「調整中」の繰り返し。最終的に「出席できない」と正式回答してきたのは、会見の開始22分前でした。たかだか自分の記者会見に出席するかしないかで、返事一つできない。ホウレンソウ(社会人の基本といわれる報告・連絡・相談)をもう一回やりなさいと言いたい。自分の日程すら決められない首相に国の方針なんて決められるはずがない。
藤本:野田首相については尖閣の問題もありましたから国政優先ということなんでしょう。結局、参加したのは原口一博元総務相(53)と赤松広隆元農水相(64)の2人だけだったとか。鹿野道彦前農水相(70)はどうしちゃったのかな。
上杉:鹿野氏の出席が可能なように開始時刻を変更したのに、ドタキャンしてきました。だからでしょう、開票結果は見事にビリッケツでしたね(笑い)。政治家というより、社会人として終わっています。
藤本:まあ雑魚議員のことはともかく、再選を果たした野田首相は週明け24日までに党役員人事を断行すると明言しています。幹事長人事と反野田で一本筋を通した原口氏の処遇が注目です。
上杉:野田首相は人も使えないし、周りも動いていない。人事をいじったくらいではどうしようもない。小学生の学級委員会の方がまだましです。日中問題や原発ゼロの閣議決定見送りなど様々な事案が出ているが、対応できていないのは推して知るべし。そんな人を代表に再選させた民主党も恥ずかしい限りです。