【名古屋場所】豪栄道、白鵬を圧倒!日馬戦で関脇以下初の3日連続横綱撃破狙う

2014年7月24日6時0分  スポーツ報知
  • 白鵬を破り、支度部屋で笑顔を見せる豪栄道

 ◆大相撲名古屋場所11日目 ○豪栄道(浴びせ倒し)白鵬●(23日・愛知県体育館)

 東関脇・豪栄道が、大きな殊勲星を挙げた。白鵬に浴びせ倒しで完勝し、先場所に続く連勝。12日目は横綱・日馬富士との一番が待つ。関脇以下の力士が3日連続で横綱を撃破となれば、1909年6月場所の優勝制度制定以降では初となる。快挙を目指すとともに、逆転優勝へ向けて必勝を期す。全勝がなくなり1敗で白鵬と大関・琴奨菊がトップ。2敗で横綱・鶴竜、豪栄道、平幕の高安が追う。

 豪栄道は真っ向勝負で撃破した。立ち合いから右の張り手をかいくぐって胸が合い、白鵬が絶対の自信を持つ右の相四つでがっぷり。横綱が無理に上手投げにきたところを、左手で右足を渡し込むようにして浴びせ倒した。名古屋場所の11日目では6年ぶりに満員御礼となった館内に、2日連続で座布団を舞わせた。「あの光景は何度見てもいい。何をされてもいいと思って思いっきりいった」。全勝だった横綱の独走にストップをかけた。

 先場所に続く白鵬からの白星。07年名古屋で白鵬が横綱に昇進後、関脇以下の力士で2連勝以上したのは安馬(現・日馬富士)、稀勢の里、琴奨菊、鶴竜に次ぎ5人目だ。「先場所は横綱が慌ててくれたけど、今場所はしっかり当たっていい相撲がとれた」と内容にも納得。土俵際で攻め急いだ白鵬をいなして勝った先場所とは違い、がっぷり組んでの白星に北の湖理事長も「白鵬が下半身から崩れたのは初めて見た」と驚きを隠せなかった。

 10日目の鶴竜戦に続く2日連続の横綱戦白星で、12日目には日馬富士戦が組まれた。関脇以下で3日連続横綱撃破となれば、1909年6月場所の優勝制度制定以降では初の快挙となる。「迷わずにしっかりやるだけです」と真っ向から挑んでいく。

 1差で追走する優勝争いも注目される。それでも豪栄道は「周りを気にせず、その日の一番に集中する」と静かに闘志を燃やした。この1年で5度横綱を倒した「横綱キラー」が、逆転Vへ向けて突き進む。(安藤 宏太)

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