【藤本順一・上杉隆の言いたい放談】(7月28日発行紙面から=2=)
藤本順一:解散総選挙は先送りの気配で、飲み屋で小沢チルドレンと出くわしたけど、ヤケ酒をあおって荒れていたよ。民主はもちろん、自公だって本音では消費税増税法案成立直後の解散なんかやりたくないだろうし、引退表明した森喜朗元首相(75)が谷垣禎一総裁(67)の再選支持を打ち出したことで自民党内の谷垣おろしも沈静化しつつある。
上杉隆:森氏の引退表明はやはり息子の元県議が亡くなったことが大きかったでしょう。なんだかんだいっても政治家として頑張ってこられたのも地盤を守って、いつかは息子に譲りたかったから。それが息子の死で糸が切れたみたいにどうでもよくなってしまった感は否めません。
藤本:森氏は最近、党派を超えた大所高所からの発言が目立つし、意地悪な見方をすれば、90歳を超え、今なお、かくしゃくとして天下国家を語る昭和の元勲、中曽根康弘元首相(94)みたいになりたいんじゃないのかな。もちろん無理だけど(笑い)。ところで、橋下氏のコスプレ不倫はどう? バラした女性の方も橋下氏憎しというより、有名人とエッチできてうれしかったみたいな感じだったけど。
上杉:傷ついたのは橋下氏の奥さんと子供だけ。極めて家庭的な話ですよ。まあ橋下氏もかつて、クリントン元大統領と同じようにスピンコントロールをできるかどうかですね。クリントン氏はホワイトハウスでの性的スキャンダルが出たにもかかわらず、最高支持率の中で退任した。スキャンダルをどう乗り切るかも政治家の能力が問われるところですから。
藤本:今のところは平謝りで、反感を買わずにうまくすり抜けている印象かな。だけど橋本氏に教育改革を任せたらとんでもないことになりそうだよ。奥さんだって肩身が狭い。小沢一郎氏(70)の夫人じゃないが、“離縁状”を出すかもしれないよ(笑い)。