【BOX】荒川「ホッ」446日ぶり勝利!再起戦で元王者対決制した

2014年7月24日6時0分  スポーツ報知
  • 7回、近藤(右)に左ボディーを打つ荒川

 ◆報知新聞社後援 プロボクシング「ダイナミックグローブ」 ▽10回戦 ○荒川仁人(判定 3―0)近藤明広●(23日、東京・後楽園ホール)

 元東洋太平洋・日本ライト級王者でWBC世界同級10位の荒川仁人(32)=八王子中屋=が、446日ぶりの白星で再起戦を飾った。元チャンピオン対決となった元日本同級王者の近藤明広(29)=一力=との10回戦で、3―0の判定勝ち。今年3月に米ラスベガスで元世界2階級制覇のホルヘ・リナレス(帝拳、ベネズエラ)に敗れて以来の試合で健在をアピール。荒川の戦績は25勝(16KO)4敗1分け、近藤は19勝(8KO)4敗1分けとなった。

 試合終了のゴングと同時に荒川は近藤と抱き合い、笑顔を見せた。初めて王座をつかんだ2010年の日本タイトル戦以来となる近藤との再戦。危険な復帰戦を制して「ホッとした。これで自分の道を継続して進んでいける」と胸を張った。

 米国のリングで行った昨年7月の世界暫定王座戦と今年3月の世界挑戦者決定戦では、打撃戦を展開するも連敗。「駆け引きを忘れて感情で戦っていた」と反省した。この日は軽快な足さばきでリズムを作って得意の左カウンターを連発。9回に被弾して鼻筋が曲がりながらも「原点に立ち返り、自分のスタイルを変える必要があった」と、1年2か月ぶりの勝利に納得顔だった。

 試合後のリング上で、日本ライト級王者の加藤善孝(角海老宝石)から対戦を申し込まれて快諾。「世界を目指すなら強い相手に勝たないと」。勇ましい顔で話す荒川が夢の大一番に向け、再び歩み出した。(飯塚 康博)

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