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ベネッセ情報漏えい 男と業者のメールのやり取りを独自入手

フジテレビ系(FNN) 7月24日(木)19時9分配信

ベネッセグループの顧客情報漏えい事件で、FNNは、逮捕された男と名簿業者が交わしたとみられるメールのやり取りを、独自に入手した。
差出人「松崎正臣」の2013年8月7日のメールには、「北海道から沖縄までデータあります。件数としては49万件と出産予定者が59万件です」と記載されていた。
これは2013年8月、名簿業者に送られた名簿の買い取りを求めるメール。
FNNは、ベネッセグループの顧客情報漏えい事件で逮捕された、元システムエンジニアの松崎正臣容疑者(39)が、名簿業者と交わしたとみられるメールのやり取りを独自入手した。
メールには「ことし出産予定のリストもあります。氏名、生年月日、住所、電話、携帯、出産予定日です。検討をお願いします」と記載されていた。
名簿業者は、送付された100件のサンプルデータを見たうえで、「ネット通販データ50万件を5万円、出産予定者49万件を4万9,000円。いずれも1件あたり0.1円での買い取りが可能でございます」と、買い取り価格を提示した。
その後、ネット通販利用者の名簿を、さらに60万件増やすので、5万円を上乗せしてほしいとの提案を受け、名簿業者は、あわせておよそ160万件の名簿を15万円で買い取った。
名簿業者が松崎正臣名義の銀行口座に振り込むと、「入金確認しました。早急な対応ありがとうございます。現在、整理中も含め、以下のデータがあります」とメールが送られてきた。
名簿業者に、さらに6つの名簿、あわせて1,080万件についても、買い取りを求めるメールを送付した。
しかし名簿業者は、買い取った名簿の中に、名前が「片仮名 片仮名」、「讃岐うどん」、さらには「個人情報教えない」など、明らかにでたらめとわかるものがあったことから、その後、取引をしなかったという。
15万円で名簿業者に売却された顧客情報には、ベネッセが明らかにした通り、出産の予定日や、顧客のメールアドレスなども含まれていた。
妊娠中、ベネッセの情報コミュニティーサイトに登録したことがあるという女性は、「どこからデータが流れるかわからない。ビッグデータとか言われていて、グレーになっている部分もあるので、消費者も賢くならないといけないなと」と語った。
警視庁は、この名簿業者から話を聞いていて、流出ルートの全容解明を進めている。

最終更新:7月25日(金)2時5分

Fuji News Network

 

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