安倍政権「短命」のシナリオ
2013年01月04日 12時30分
【藤本順一、上杉隆の言いたい放談】お正月特別号(2012年12月29日発行)から
鳩山、菅、野田と混乱と迷走続きだった民主党政権は、2012年に倒れ、再び自民党が政権へ返り咲いた。再登板となった安倍晋三首相(58)は前回の失敗を乗り越えられるのか――。本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏、元ジャーナリストで公益社団法人自由報道協会理事長の上杉隆氏が安倍第2次内閣の13年の展望を鋭く占った。
藤本:昨年は民主党政権にようやく終止符が打たれ、今年は政治が国民の「信」頼を取り戻す1年であってほしいものです。
上杉:だけども組閣人事を見れば、なにか安倍首相を筆頭に麻生太郎元首相(72)、菅義偉氏(64)、甘利明氏(63)、高村正彦氏(70)の「新5人組」で決めたような人事で、森喜朗政権の末期を思い出させましたね(笑い)。
藤本:確かに自民党は派閥を解消したと言いつつ、衆院選で麻生派は急膨張していますし、町村派は事実上の安倍派になり、山崎派は甘利派に衣替えしただけで影響力を誇示しています。ただ、第2次安倍内閣の顔ぶれを見れば、かなりの高得点をあげていいんじゃないかな。唯一の不安材料は安倍首相ですかね(笑い)。
上杉:まず焦点となるのは7月の参院選までに安倍首相が余計なことをしないことですね。
藤本:尖閣に港湾施設を建設するとか、防衛軍構想をブチ上げるのは勝手だが、政策の優先順位を間違えると政権の命取りになりかねない。まあ、公明党が連立に加わっていますし、自民党にも今回の選挙で穏健保守も相当数復活していますから、大丈夫だと思いますが…。
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