ヘルパンギーナ警報、神奈川県が発令−東京や埼玉など首都圏で猛威
医療介護CBニュース 7月24日(木)20時19分配信
「夏かぜ」の代表的な疾患のヘルパンギーナが首都圏で猛威を振るっている。神奈川県は24日、14日から20日までの週の患者報告数が警報基準値を上回ったため、「ヘルパンギーナ警報」を発令した。東京都や埼玉県でも警報基準値を超過したほか、群馬県などでも報告数が大幅に増えた。8週連続で増加した千葉県は「今後の流行状況に注意が必要」として警戒を強めている。【新井哉】
神奈川県によると、14日から20日までの報告数は、前週比1.7倍の定点医療機関当たり8.0人を記録し、警報基準値(6.0人)を超えた。保健所管内別では、厚木が警報基準値の2倍超の14.0人となったほか、相模原市(11.0人)や川崎市(10.52人)、横浜市(8.23人)などでも多かった。
前週比1.4倍の9.92人となった東京都は、八王子市保健所管内で21.91人を記録。都内の全保健所の6割超の20保健所管内で警報基準値に達した。埼玉県は前週比1.4倍の7.09人で、本庄(9.75人)、さいたま市(8.54人)、坂戸(8.33人)の保健所管内で大幅に増えたという。
千葉県では船橋市(13.55人)や千葉市(10.35人)などで報告数が多く、年齢別では5歳以下が全体の91%を占めた。群馬県では高崎市(10.22人)や東部(8.67人)、藤岡(7.5人)の保健所管内で警報基準値を超過。茨城県でも前週に比べて県内の報告数が倍増した。
ヘルパンギーナは、高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、乳幼児が罹患するケースが多い。2―7日の潜伏期間後、38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。2―4日で熱が下がり、7日程度で治癒する。高熱や口腔内の痛みで、食事や水分を十分に取れず、脱水になるほか、熱性けいれんや髄膜炎、心筋炎といった合併症を生じる可能性がある。患者のせきや、つばなどに含まれるウイルスによって感染する。
最終更新:7月24日(木)20時19分
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