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■特派員リポート 神田大介(テヘラン支局長)

 シリアの首都ダマスカスで16日、アサド大統領の3期目の就任式があった。任期は7年。「大統領選の結果はテロと戦う国民の意思を表している」と演説し、内戦の鎮圧に自信を見せたという。

 さかのぼること1カ月あまり前、投票日の翌日の6月4日、結果の速報を聞いて驚いた。3人の候補者のうち、現職アサド氏の得票率が88・7%だったからだ。

 高さに驚いたわけではない。投票に行った人の1割超、130万人以上がアサド氏に票を投じなかったという事実に、強い重みを感じた。

 シリアには憲法があり、形式上は三権分立の民主制を敷く法治国家だ。しかし、アサド氏を中心としたバース党の一党独裁を情報機関や軍が支える、強権と恐怖による支配というのがその実態。大統領はバース党が選んだ候補者、つまりアサド氏を国民投票で信任するという形式をとってきた。やはり大統領だった父の死後、権力を継いだ2000年は99・7%、次の07年も97・6%がアサド氏を大統領とすることに賛成票を投じたとされる。

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