兪容疑者死亡:警察にも情報ひた隠しの検察

警察幹部「全情報を共有すると言っていたのに、検察に裏切られた」
「検察の言葉信じ車両検問だけした」検察・警察対立再燃の兆し

 兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者(73)=元セモ・グループ会長=が遺体で発見されたことから、情報共有に関する問題をめぐって検察と警察の対立に再び火がついた。

 「兪容疑者が潜伏していた全羅南道順天市内の別荘を5月25日に捜索した際、同容疑者は別荘2階の丸太の壁の中に隠れていたことが分かった」と検察が23日午後に発表すると、警察は騒然とした。警察幹部はこれまで「検察との協力関係はうまくいっている」と言ってきたが、この発表を聞いて公の場で不満を噴出させた。

 警察庁のある幹部は「警察はきょう発表された内容を誰も知らなかった。仁川地検との協力を強化するため設置されたタスクフォースも全く知らなかった。これまで検察は『うちが知っていることは全て情報共有している』と言ってきたのに、ひどく裏切られた感じがする」と語った。別の幹部は「7月14日に初めて開かれた検察・警察合同対策会議でも、この重要情報は聞いていない。怒りを隠せない。これでは兪容疑者を捕まえられないのも当然だ」と怒りをあらわにした。

 検察が兪容疑者の女性秘書(33)からこうした話を聞いたのは6月26日だった。兪容疑者の遺体が発見されたのは6月12日であるため、情報を共有できていなかったことが兪容疑者発見に決定的なダメージを与えたとはいえない。

 しかし、ある警察幹部は「これまで検察からは『別のほう助者がいて兪容疑者の逃亡を助けている』という情報だけを与えられたため、車両中心の検問を強化してきた。兪容疑者がカネの入ったバッグを置いたまま、別荘からやっとのことで逃げ出していたことを事前に知っていたら、カネをかけた逃亡はできないだろうと判断し、周辺の山や畑などを集中的に捜索していたはずだ」と話した。

 大検察庁(日本の最高検察庁に相当)は最近まで「検察・警察の情報共有は百パーセントできており、不満がないほどだ。情報交換も毎日行われている」としていた。表向きは情報共有に問題ないとしてきた検察だが「致命的なミスが警察に知られるのではないか」と恐れて別荘の家宅捜索情報を提供しなかったのでは、という声も上がっている。

金城敏(キム・ソンミン)記者
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