角打ちというと、酒屋さんの店内で缶詰めや乾きものをつまみに缶ビールを飲む、というイメージがありますね。
昭和のたたずまいを感じさせる角打ちですが、中には想像をはるかに越えたスタイルの角打ちもあるようです。
四谷三丁目にある「やまちゃん」は、「地酒飲み放題 セルフ角打ち」。
「え、そこ(地酒)とそこ(セルフ角打ち)を組み合わせるの?」という新しいお店です。
約60銘柄の地酒をどれだけ飲んでも3000円(税別)!
しかも時間無制限!
日本酒専門なので他のお酒はありません。日本酒好きの心をくすぐるけれど、同時にややキケンな香り……。生きて帰ってこれるのか?
お店は雑居ビルの4階。
扉を開けると、長机にパイプ椅子という、貸し会議室みたいな空間が現れました!
会議室とのちがいは、みんながお酒を飲んでいること。
入り口でおちょことお冷や用のグラスを渡されるので、冷蔵庫から好きなお酒を取り出して注ぎます。
珍しいお酒も飲み放題。このセルフシステムはやばい。
気をつけて挑まないと、帰る頃に立てなくなるぞ……。
そんな心配はさておき、注ぎまくって飲みまくる。
珍しかったのがこの「白瀑 ブルーハワイ」。天然色素で青く色付けされた日本酒なのでリキュールに分別されていますが、ベースは純米吟醸。青さに気を取られながら飲んでみるとキレがあって飲みやすい、ちゃんとした日本酒でした。
カウンターにある赤と青の札。これは何でしょうか。
入店すると、まず青い札を渡されるので首からさげます。
実は飲み放題ラインナップの他にプレミアムな地酒も置いてあるのですが、その中から好きなお酒を一杯無料で飲むことができます。
(2杯目以降は別料金がかかります)
「而今」や「姿」などがありました。この一杯を飲んだお客さんは、青い札を赤い札に変えます。サービスの一杯を飲んだよという目印なのですね。
「トントントントン」……やおらネギを切り出すお客さんが。
このお店では、食べ物持ち込み自由。というか、食べ物は一切置いていません。なので全員持ち込み。
ホットプレートやカセットコンロも貸してくれるので、調理もできます。
奥のグループは鍋をつついていました。これ、鍋用のネギだったんですね。
調味料、かんたんな調理器具、お箸、お皿などはあるので、スーパーで食材だけ買ってくる人も多いようです。
おたふくソースがあるということは、お好み焼きを焼いたお客さんもいたようです。
私たちも、簡単なおつまみを作っていったり、コンロで煮たり焼いたりしました。フード代が節約できるのもよいですね。
出入り自由なので、近くのスーパーやコンビニに買いに出るのもOK。
ピザや寿司の出前を取ってもOK。
会議室で地酒ピクニック、楽し〜い!
「やまちゃん」こと店主の山上さんは、ひとりでこのお店を始めました。
今も、ひとりでお店を営業しています。
国内外を旅行しながら模索し「お客さんも楽しめて、自分一人でも回せる、わかりやすい店」ということで「やまちゃん」を開店することに決めました。
最初は全然お客さんが来なくて、一度閉店をしたことも。
再び開店したあとは、雑誌に取り上げらたりしているうちにクチコミでもどんどん広まっていき、今では予約を入れないと入れない人気店になりました。
この話、情熱大陸でとりあげてほしいです。
それにしても、都会の真ん中にこんな楽しい大人の遠足ができる空間があるんだなあ。
と、斬新なお店のスタイルに気を取られがちですが、もちろん肝心の地酒はどれもこだわりを感じるものばかりでした。
(案の定、筆者は帰り道の記憶がありませんでした……)
やまちゃん
http://r.gnavi.co.jp/12ae0mhb0000/
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プロフィール
ほそいあや
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